商売とは饅頭の凄まじい奪い合い
商売というのは、本当に生き馬の目を抜くようなものです。小俗吏の才じゃありませんが、商才、才覚があって気が利いて、悪さをしかねない奴はうんといます。同業者もいくらでもいます。油断をすれば何もかも失いかねないのが商売です。その中で、私は従業員みんなを幸せにしていかなければならない。私はそれを、こう例えてみたのです。食糧難の時代に育ったせいもあってか、饅頭を例にしたものです。
餓鬼道に落ちたお腹を空かしたワルが、テーブルの周囲を取り囲んでいる。そのテーブルには饅頭が落ちてくるよ