研修概要「子どもの発達意欲とあそび・自由時間」神戸大学名誉教授 二宮 厚美 2024.6.9

子どもにとってのあそび・自由時間とは

あそび・自由時間とは何か

 あそびはそれ自体が目的である活動「自己目的的活動」であるといえる。また、自己目的的活動ができる時間こそが「自由時間」である
 自己目的的活動はその活動の過程そのものが楽しく、面白い活動である

子どもにとっての発達意欲とは

 人間的意欲の二大源泉は「目的・テーマを持って活動すること」と「共感・応答関係を築くこと」である
 このことから子どもの発達意欲は以下の2つに大別される
①あそびなどの中で、目的を持ち、それに到達しようとする意欲
②友達や指導員と会い、集まり、コミュニケーションをとりたいという意欲

支援員としてどう動くか

①子どもの自由時間を保証する

・学童期の子どもたちにとって毎日の生活は「自由な時間・空間」
・自由時間とは何をしても良い時間
・何をしても良い時間で行う活動を「自己目的的活動」という
・「自己目的的活動」とはその活動の過程そのものが楽しく面白い活動
→子どもにとっての遊び、学び、飲み食い、眠りなどの自己目的的活動を
 見守り、評価する

②子どもに対する共感・応答の能力を磨く

・子どもと支援員の間に信頼関係を築くため「互いに理解し・合意する」
→支援員からの一方的な指示・子どものわがままをそのまま聞き入れるは×
・「ほめる・認める・励ます」



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