俳句の真髄がわかった気になる『渾沌の恋人』
心を掴まれる本に出会うと、その作家の本をまとめて読みたくなる。俳句関連だと、『この俳句がすごい!』を読んであと、小林恭二の本を一気読みした。
それ以来なかなか出会わなかったが、先日読んだ恩田侑布子の『星を見る人』、これには大分ヤラれた。
というわけで僕の中で、恩田侑布子読書月間が始まった。まずは
からである。
読んだ結果。
すごい本だった。
これまで読んできた俳論の中で、俳句の真髄に最も迫った本だと思う。
歴史的な詩論を踏まえながらも、キャッチーに俳句を論じている。