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俳書メモ

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俳句関連本の読書メモ
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2022年6月の記事一覧

『新版 20週俳句入門』 暗誦句の暗記アプリデータを用意してみた

『新版 20週俳句入門』の暗誦に挑んでいる。が、そらで言えるようになるのは難しい。僕の記憶力では、とっかかりになるヒントがないと厳しい。 そこで例えば、最初の虚子の句だと、 1句目「遠山に日の当たりたる枯野かな」 → 2句目「桐一葉日当りながら落ちにけり」 2句目「桐一葉日当りながら落ちにけり」 → 3句目「一つ根に離れ浮く葉や春の水」 みたいに連想して覚えていた。そうして20句まで覚えたが、よすがとなるものを無理やり編み出し続けるのも本末転倒な気がしてきた。

『新版 20週俳句入門』を村上春樹とかけ合わせて読む 第6-10週

第6週 季語のはたらきX 季語は説明しない。優れたパーカッショニストは大事な音を叩かない。 第7週 切字の効果X 切れ字でリズムを与えると、万人と呼応しやすくなるのかも。 第8週 作句へスタートX 経験を積んで、取り合わせの「落差」の感覚をつかめるようになれたらレベルアップできそう。 第9週 第一作をどう詠んだかX 「ほんの少しの理由」を、大事に磨いて詠み続けよう。 第10週 基本から応用へX 徹底的に書き直して、韻文として整えることが重要そうである。 過

『新版 20週俳句入門』を村上春樹とかけ合わせて読む 第1-5週

夏井先生の教えに従い、『新版 20週俳句入門』を読み始めた。良い本だと思う。地力がつく気しかしない。藤田 湘子、すごい先生がいたんだなぁと思う。 しかしこの本、なかなかストイックである。課題もそうだが、本文パートも俳句のエッセンスを簡潔にまとめて「忘るるべからず!」と示しているように、自分は受けった。 まずは忠実に藤田先生に従えばよいのだろうが、折角なので、各週のキーポイントだと思った箇所を、村上春樹の言葉に、対応させながら読んでいきたいと思う。 なぜ村上春樹か? 僕が