あべ心也 (408スタジオ屋久島)

屋久島は宮之浦在住の民謡ゴッタン弾き語り音響屋です。 屋の字がつく生業はその日暮らしの…

あべ心也 (408スタジオ屋久島)

屋久島は宮之浦在住の民謡ゴッタン弾き語り音響屋です。 屋の字がつく生業はその日暮らしの誉れを表現しています。神奈川県横浜市出身、77年生れ。 https://408studio.jp/

最近の記事

屋久島 平内の手踊り奉納

お盆の8月15日の屋久島は、あちこちでグッとくる芸能が見られます。世界が近くなったからこそ、足元にあるものが大切なのだと思います。 明治時代から続く平内の手踊り奉納は、小唄風の小品が10曲以上組み合わされ、南洋の粋が詰まっておりました。 1 音に聞えし八千代が島に いたてみればみのときゃさつまみの 2 十二ちょうちん稲村先に灯をつけてアラエーニャ イッサシャシマストイはやす すごもにもんのつるのもんサエーナ サエーワイナアツンツンツンツンコテン 3 ここに清町大文字屋の

    • 屋久島麦生の盆の聖なる食い物、ろうそく巻き

      ろうそく巻きはもち米の粉をマキの葉で細長く括って作ります。 仏壇には14日昼は丸いだんご、15日昼はこのろうそく巻とそうめんを供えます。 それぞれ夕飯どきはごはん、おつゆ、つけもん、煮付け、ところてんなどなど、小皿を五つ揃えてご先祖様の御膳に整えます。 お話を伺ったO家は隠居さんのおうちなので、ちゃんとした形は本家(息子さん宅)に任せていろいろ省略しているとのことでしたが、ご先祖様への愛情は変わらずひしひしと感じます。 15日はお金を持って新盆の家へ出向き、返礼はお茶とお

      • 屋久島島人会 トビウオ漁について語る回 覚書

        2024年8月24日に一湊公民館で開かれた島人会において語られた、屋久島の昔のトビウオ漁についての覚書です。主な話者は兵頭さん、真辺さん、渡辺さんです。聞き書きですので誤字あらばお知らせ下さい。 ○その昔 一湊は明治期にカツオ漁で栄え、その後サバ漁、トビウオ漁と変遷してきた。その昔、一湊ではトビウオは食べる習慣すらなかったという。サバは生食することは少なく、ほとんどが加工品として発展した。 一湊ではトビウオは産卵後に獲っていた。メスが産卵した後にオスが精子をかけるが、海

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