日本の酪農、生乳生産について考えてみた パート1 生乳生産供給システムの限界

1)全体の生乳生産供給システムでやれることには、
限りがある
〜価値基準を変えれば価格転嫁できます〜

生乳生産はやはり過渡期にありますよね。

これを解決するには、小さなことから少しずつ、
カルチャーを変えていくことも、将来的には、
大きな一歩になりうるのかなと思います。

加工原料乳が安くなってしまう、
と日本の生乳生産の業界では言われている。
価値基準の転換が必要だと思います。


他の農産物と同様に、農協出荷と個別出荷は、
併存して良いし、そうあるべき。

都合よく使い分けられても、
生乳はストック出来ないので、
計画的な生乳生産と加工生産が、
両輪でやらないとできない。
てよく言われる。

我々、チーズ工房は、何をやっているか。
フレッシュチーズと熟成庫タイプのチーズを、
組み合わせて生産時期と販売時期をずらしてる。
大手さんも基本的にはもちろん同じ。

6月は暑くなってくる季節で、
チーズのお供になる、パンも売れないと言われる。

でもね放牧開始する、一年で一番ミルクの品質が、
良い季節の一つと言っても過言では無い。

この時期に作って、年末の繁忙期に売れば良い。
我々、小規模でやることには限界がある。

もっと熟成タイプ、特に熟成期間の長いチーズを国産でつくり、食べてもらえることを促進する必要がある。
コンテなんて食べてる場合じゃないですよ。私も好きだけど、国産のハードタイプも、チーズのレベルは確実に上がってる。

例えば、その国産のハードタイプのチーズの、生産消費拡大をもっとした方がいい。
ハードタイプのチーズをつくるには、良い品質の生乳が必要。つまり、高い生乳の買取価格になりますね。

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