受験塾でも受験本でも教えてくれない有名幼稚園受験の合格法


付属幼稚園の受験を決めた際に、まずはネットで情報を集めてみようと思いグーグル様を立ち上げてみると、掲示板やコメントで
そういった事もわからない方はお受験しない方がいいんじゃないですか?
常識が無いんじゃないですか。
落ちるにきまってます。
など、不安に思ってる相手に対して上から否定する書き込みがあまりに多く、「そうじゃねぇ!」と思うことが多々ありました。
もちろんネット上のことですし、悪意のある方ばかりではないですが、受験に対して不安に思っている方が思ったより多い印象でした。

2021年度入園の試験(2020年秋実施)は、コロナ禍での受験で幼稚園側も受ける側も手探りであったように思います。
各幼稚園で(小学校以上の学校でも)異例な変更があったり、不確定な要素があると予想される中で、不安はとても大きかったです。
ですが、終わってみれば受験での疑問不安は、結局試験にかかわるところではなく、別のところにあったように思います。来年以降、受験を考えている保護者の方々に少しでも助けになればいいなと思い、noteに体験談や気付いたことをまとめてみました。
途中から有料記事となっていますが、
かわりといってはなんですが、
・塾に通ってかかった金額
・すべての幼稚園の面接で聞かれた質問
・試験前(や当日)にやっておくべきこと

などを、具体的に書いています。

我が家の受験結果が、読む決め手になると思うので、
有名付属私立幼稚園を含む4園で合格をいただことを記載しておきます。
■合格園■
有名私立幼稚園 1園
有名付属私立幼稚園 2園
有名国立幼稚園 1園

■■■目次■■■
【1】幼稚園受験をすると決めた理由
【2】受験幼稚園を決めた方法と理由
  〈2-1〉見学会や説明会にいくべきか
【3】受験を決めたらどうするか
  〈3-1〉塾に通うべきか
  〈3-2〉有名塾に通うならいつから
  〈3-3〉有名塾に通ってよかったこと
  〈3-4〉有名塾に通って困ったこと(悪かったこと)
  〈3-5〉有名塾に通って~結論~
【4】専業主婦の方がいいのか
【5】受験に必要なもの
  〈5-1〉塾通いに必要なもの
  〈5-2〉塾に通う際の保護者ルック
  〈5-3〉受験までに揃えておいた方がいいもの ~母親編~
  〈5-4〉受験までに揃えておいた方がいいもの ~子供編~
  〈5-5〉願書用の受験写真
【6】試験本番までにやっておいて良かったこと
【7】試験当日の対策
【8】面接で気付いたこと
【9】受験終了までにかかった費用
【10】最後に


【1】幼稚園受験をすると決めた理由------------------

「両親の力」で決まるのが幼稚園受験

独身時代から、子供は付属幼稚園に入れたいと思っていました。
2歳を過ぎた頃に、旦那さんと子供の将来について話し合い、受験するなら幼稚園から挑戦しようという結論に至りました。
幼稚園受験をする理由としては、子どもの学力・費用・倍率の3つの要素を比較して、幼稚園受験<小学校受験<中学受験と、難易度が上がっていくと感じたからです。
これは、幼稚園・小学校・中学校と各受験を体験したお母様方からのお話や、幼稚園受験のことを調べた際にわかったことを総合的に判断しての結論です。
(※以下の記載はあくまで私個人の見解なので、確かではありませんし例外もあると思います。)
幼稚園受験を決意したのが、12月後半だったと思います。
そのまま年明けに塾の見学を申し込みをし、いざ通うぞ!という時にコロナ禍でイレギュラーなことが多発、塾に通った期間は1年ありませんでした。
塾入所の時期やその他感じたことは、【3】塾に通ったほうがいいのかで記載します。

■子供の学力が占める割合
・幼稚園受験…子供の力40%+親の雰囲気と経済力60%
・小学校受験…子供の力60%+親の雰囲気と経済力40%
・中学校以上の受験…子供の力100%
(例外で親の面接がある学校もあるのでその場合は子90%親10%くらい)

今年度はコロナ禍での試験だったため、親子面接でのみ合否を出す幼稚園がありました。
親子面接では、子供の受け答えなど利発性も見ていらっしゃると思いますが、コロナ対策をするにあたって、考査と面接を天秤にかけて面接が優先されるということは、幼稚園にとって「親」にも大きく重点が置いているということです。

■受験にかかる費用(塾に通った場合で記載)
総合的な費用を出すのは難しいので、入会金で比較しています。
・幼稚園受験コース
 高額有名塾:入会金平均5~8万/その他有名塾:平均3万円
・小学校受験(年長)コース
 高額有名塾:入会金平均8万円/その他有名塾:入会金平均3万円

・中学校受験に関しては選択肢が広すぎるため、ここでは省きます。

入会金はさほど変わりはありませんが、入会金を調べる上で基本的な月謝もでてくるので、その部分で比較するのがいいかもしれません。
塾にもよりますが、小学校受験と幼稚園受験では、通った月数分の月謝代だけで数十万の差があったりします。(我が家が通っていた塾の小学校受験年長クラスの月謝でざっと計算比較した結果です)

■幼稚園受験と小学校受験の倍率
唯一三年保育がある国立幼稚園(お茶の水女子大学付属幼稚園)で比較しています。
※三年保育募集人数で計算※
・幼稚園の倍率
 女児おおよそ13倍/男児おおよそ10倍(2020年度募集時)
・小学校の倍率
 女児おおよそ59倍/男児おおよそ44倍(2020年度募集時)

幼稚園公式HP記載の応募者数
https://www.fz.ocha.ac.jp/fy/info/d008935_d/fil/2020oubosyasu.pdf

お茶の水大学付属幼稚園を比較にとり上げてみましたが、私学付属でも(ここまで倍率は高くないですが)小学校の方が受験倍率は高いです。
小学校受験倍率は、幼稚園受験倍率の2倍以上と考えてもらえればいいのではないかと思います。

3つの要素を比べて、
・親に重点が大きいこと(親がうまくできると受かる可能性が高い)
・費用が一番かからないこと(受かったら)
・競争相手が少ない(わかりやすいようにこういう表記をしています)
なら幼稚園から受けてみるべきだろう、という結論に至った次第です。
もし希望の園が無かったら、小学校受験に挑戦していたと思います。

*ちょっと雑談
上記で「競争相手」と表記しましたが、塾で少しお話をするようになったお母さま方は、皆さんとっても協力的かつ優しい人ばかりで、情報共有したり、子供含め一緒に遊びに行ったりできるなど、ガッツガッツなお母さまはほとんど見かけませんでした。
心や費用に余裕のある方が多かったからでしょうか、ほんとに皆さま優しかったです。

【2】受験幼稚園を決めた方法と理由------------------

早くから園の情報を集めるのが重要

受験すると決めたら、次は受ける幼稚園を決めなければなりません。
我が家は、前情報をほとんど入れず、付属幼稚園をリストアップして行きたいと思う幼稚園を夫婦で別々にいくつか上げてみました。
ネット上で検索すると、全付属幼稚園リストが出てくるには出てくるのですが、やっぱり漏れがあったり、人気幼稚園のみのリストなどが多いので、
下記のこういった各園の試験内容が網羅された一冊が手元にあると楽かもしれません。

なんでもわかる幼稚園受験の本(2021年度版) 有名幼稚園に合格するために(桐杏学園幼児教室)
詳細は、【3】受験を決めたらどうするか〈3-1〉塾に通うべきか に記載してあります。

個人的に昔からあこがれていた学校があり、その幼稚園を第一志望としてリストに挙げたところ、たまたま夫が挙げたのと同じ幼稚園だったため、本命をその幼稚園に決め、他に2校(+私立幼稚園2園と国立幼稚園1園)受けることにしました。
受験園を決めてから、幼稚園の雰囲気や教育方針を調べはじめました。
このとき、第一志望が子供と合わないなと感じたら変更するつもりでした。

・子供に合うかどうか
・学費はいくらかかるのか
・登園するのに無理はないか
・大学まであるのか
・共学かそうでないか
・進学校か
・キリスト教系か
・学校の所在地が途中で変わる場合はどうしたらいいのか

など、どこに重点を置くかはご家族により異なると思います。

いろいろなお母さまのお話を聞いて、
「子供にあっているかどうか」を第一に受験校を決めている方が多かったようです。他には、共働きのご家庭で、お母さまの職場に近い幼稚園であることが理由な方や、付属だが小学校または中学校が幼稚園の所在地から大きく離れる学校は避けて、現住所に近い学校しか受けないという方など、本当にそれぞれでした。
幼稚園によっては、通園時間が〇〇分以内など決められていたりするので、その辺も考慮が必要です。
受験前に希望幼稚園の近くに引っ越したご家族もお見掛けしました。
上記のようにいろんなご家族がいますし、費用的に可能なこと不可能なこともご家庭によって違いますから、ゆうなれば受験前のスタイルは何でもありで、受験への対策も各家庭それぞれです。
そうしなければならないということは、何一つ無いと思います。
というか、引っ越したご家族で受かっていないご家族もいらっしゃいます。
正解はないと思うので、ご家庭で一番大事なことを軸に置いて、納得した上で幼稚園を決めることが、試験当日の安心につながるのではないかな、と思います。
ただ、お母さま方から義理の母や父が強く進めてくる幼稚園があって、
自分の希望とは違うから受けたくない。などの声も聞きます。
プレッシャーと違和感を両方抱えていらっしゃる方も多いようでした。
こればかりは他人が介入できない部分なので、うまく言葉を伝えられなかったことが多かったです。
もし私がその立場だったら、「うるせぇ!受けたいところを受けさせろ!」と思いつつ、関係悪化は避けたいからしぶしぶ受けるんだろうな~。
と思います。というか、義父母から言われなければそもそも受験なんて考えてなかったのにという方も多かったです。
話が少しずれましたが、我が家は「子供に合うかどうか」を第一に考え、受験校の最終決定をしました。
第一志望の幼稚園の育児方針はなんとなく知っていたこともあり、この部分は結構スムーズでした。

〈2-1〉見学会や説明会にいくべきか------------------------------------------

すべてに参加するのが大前提

受験希望者が参加できる説明会・行事・イベントには、出来る限りすべてに参加するべきだと思います。

説明会は園側が保護者に対して行っているものですが、保護者側の自分たちが、いかに入園を望んでいるか、子供を大切にしているかなど、園にアピールできる(可能性がある)場であり、見学会や行事に参加しないということは、その機会を自ら捨てているということに他なりません。
最近は、園のオープンな情報は公式HPに載せてくださるところがほとんどです。ですので、新入生歓迎が終わったあたり(5月ごろ)から、こまめに園公式HPを覗いておきましょう。
また、園によってはHPに載せない行事や追加募集などがあり、園入り口前の掲示板にだけ掲示してあったりする場合があります。(園内の方しか見れないところに掲示されることもあるようです)
情報収集は、人によってできる範囲が異なるので、すべて網羅することは難しいかもしれませんが、最低でも公式HPに記載されているイベントは、すべて行くことを強くおすすします。
こういう園のイベント情報は、塾からのサポートがあったりする場合があります。塾、お勧めです。(後述します)
ただ、今年に関しては多くの幼稚園で見学会や説明会が中止され、参観可能な運動会なども親族のみになったりと、アピールの場が減ってしまいました。そんな中、いくつかの園ではWEB相談会などがあったようで、そういった情報を見逃すことが無いよう、各園のHPをブックマークして、毎日見に行くルーチンを作ってみるのもいいと思います。
見学会などの服装は、本番用の紺スーツが無難です。
そうなると、紺スーツは夏前に用意しておかないといけないといけません。

*ちょっと雑談
見学会を行えない、見学しに行けない、のは、幼稚園側も受験側もどちらもリスキーであることに違いないと思っていて、学校側は、危険!アラートを発している保護者の方を見つけることができないし、受験する側も実際の園の雰囲気がつかめないので、今年の受験全体がリスキーなものだったんだろうなぁ。と思います。
※危険!アラートとは、常識の範囲を極端に逸脱してしまうような保護者の方の意です。
例)説明会会場で不当なクレームをつけたり、金髪ミニスカで来園してしまう保護者の方など

コロナの影響と昨年からの児童給付金制度により受験人数は増えているようで、(特に小学校)倍率も比例して上がったようです。将来に不安を感じたご家庭が多かったのでしょうか。
ここ20年程共学の人気がうなぎ上りで、小学校受験戦争に勝てる気がしなかったというのも、幼稚園受験にした理由のひとつです。

【3】受験を決めたらどうするか-----------------------

有名塾(有名個人塾)に行ってしまうのが一番合格に近い

上記でお分かりかと思うのですが、わが家は塾に通った勢です。
受験する園が決まったら、次は塾に通うべきかどうかを考えるかと思います。私個人は通ってよかったなと思うことの方が多かったので、塾に通うべき時期や通ったことによるメリットデメリットを含め、書いてみようと思います。

〈3-1〉塾に通うべきか--------------------------------------------------------

考えた時に以下の選択肢が上がるかと思います。

┌塾には通わない

└塾に通う┬有名塾に通う
     ├普通の塾(もしくは幼児教室)に通う
     ├個人塾に通う
     ├有名塾と個人塾両方に通う
     └いくつかの塾に通う

選択肢を出したところで、私は上記の疑問が浮かびました。
一つ一つをどう考えて結論を出していったか記載したいと思います。
(あくまで個人的な考えです)

・通わないと受からない可能性が高いのか?
・有名塾は費用が掛かるだろうけどどのくらい?
・個人塾に通いたいけど紹介が必要?
・多数通うことに意味はあるのか?

・通わないと受からない可能性が高いのか?
塾というものに通わなくても合格をいただけるケースは確実に存在します。
私の周りでも、ひとりだけ一切塾に行かずにぶっつけ本番で受かっているご家庭がいます。
私の知っている範囲で付属幼稚園を受験をしたご家族(塾に通っていた人数含め)は、おおよそ30組ほど。
そのうちのひと家族のみが塾に行かずに合格を頂いています。
そのおうちのお母様曰く、(受かった幼稚園が本人の能力を見る傾向が高い幼稚園だったこともあり)本人の考査結果が良かったんだと思う。とおっしゃっていました。そのお話を聞いて、塾に行かなくても受かる人は受かるが、可能性は決して高くない。(というか0%に近い)
なら我が家は塾に行った方がいいな!という考えに至りました。
塾に通う期間や、通ってよかった(プラスになった)と思うことなどは、
<3-2>塾に通うならいつから以降で記載します。

※ちょっと雑談
塾に行かなくても、受験の情報はある程度手に入ります。
(上で同じリンクを貼りましたが)桐杏学園から毎年出ている本は、多くの付属試験情報が載っています。
我が家が通っていた塾からも、付属の試験内容冊子は頂きましたが、
有名で人気な園しか載っておらず、都内近郊にある付属幼稚園(一部例外もあったようです)が載っているこの冊子が重宝しました。
(試験を受けた保護者の方の感想や雰囲気・様子なども記載されていて、謎な部分が解消されたりしました)
一冊手元にあると安心感が増すかもしれません。
※2021年度版はコロナ対策で試験内容が変わったことは記載されていないので、今年(2020年実施)の情報は塾でないとに入りずらい可能性が高いです。

なんでもわかる幼稚園受験の本(2021年度版) 有名幼稚園に合格するために(桐杏学園幼児教室)

この本で試験内容を知り、独自で対策することも可能ですが、その対策が正解(幼稚園側が期待する答え)かどうかに自信が持てないというのなら、塾に通うことも視野に入れるのがいいのではないかな、と思います。

・有名塾は費用が掛かるだろうけどどのくらい?
入会金の比較を前述しましたが、星の数ほど受験塾は存在しますし、どの塾でも講習会やオプション的なものを頼めばその分の費用は支払わなければならないので、明確にいくらと提示することはできません。
参考程度にしかならないと思いますが、我が家がかかった額(おおよそ)を下記に記載します。(コロナ禍で塾自体がお休みになった日があり、過去に同じ期間同じ講習会などに通った方がいたとしたら、そのご家庭より我が家ははるかに安いです)

◇有名大手受験塾◇
・伸芽会(オールランドに強い・厳しめ・まじめ)…幼稚園塾なら2強
・ジャック(成城・豊明が強い傾向・体操教室)…幼稚園塾なら2強
・ICE(白百合・雙葉が強い傾向)
・AiQ(オールラウンドに強い・新しく勢いがある・高校受験まで対応)
・チャイルド・アイズ(西東京と都外の関東圏が強い・教室が多い)
・理英会(オールラウンド・関西にも校舎がある)
・こぐま会(小学校受験の方が強い・昔ながら)
・桐杏学園(都外の関東圏が強い・埼玉の有名校系列が強い・昔ながら)
・さつき会(小学校受験の方が強い・昔ながら)

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