作品や創作の価値感

はじめに

ここでは創作活動を続けている自分の趣味に対して、作品価値というのはどういう風に考えていくべきだろうかという事を書いてみる。

内容は自戒的な要素で書かれているので、ここに書く内容が正しいという意味であったり正当化する事ではありません。
飽くまでも私個人が思う作品としての価値を考えて纏めました、という意味合いで読んでいただければなと思います。

創作の価値とは

創作活動とは自身の感情的な表現や、創造性のある作品を作り出す行動そのもののことである。創作が好きな人は自分で出来る範囲や、少し手を伸ばせば出来るかもしれない。そういった経験を持つ人も多いだろう。

この出来る範囲を判断するという事は創作に長けている場合ではないと難しい人は多いと思います。実際には様々なことに挑戦しては、誤算をしたり中断や放棄をした場合もそれなりに経験したと思います。実際に私も中断することは珍しくはありません。

この中断をせずに物事、今回のテーマで言わせれば創作であるが、実は1つの作品を完成をさせるという事は、非常に頭を捻った労力のいる活動であることが伺えるでしょう。作品作りには時に苦しんだり、泣いたり、感動したり、思いを寄せながら作る人も多いかと思います。そういった思入れのある作品こそが、世の中の創作の価値を高めるものだと信じています。

作品の価値

さて、創作活動を通じて展示などで発表を続けていると、その時々で作品を気に入った人が作品の創作者に仕事として依頼に繋がることがあります。この創作に通じる仕事とは、作品を作り上げることができる技術的な価値だと私は考えています。

世の中の作品の価値というのは、一番売れているのがすべて、知名度として有名だから優れている、ということには繋がらないと私は考えます。創作の価値は周囲の評価だけが重要ではない、つまり目に見える数字だけが価値を決めるものではありません。商売として見るなら失策な考え方ですが。

商売に通じる作品というのは、商品が1個売れるよりも100個売った方が当然として利益は100倍です。売れる商品、もっと言えば万人受けする商品というのは、当然にして売れやすい商品となります。生業として見るなら正直、これでも良いかと思います。そして売れ行きが良くなるという事は、それだけ知名度が上がり認知されるようになるという事です。認知されれば一先ず商売としては成功ですね。

でも、その商売を考えた作品は本当にあなたが作りたかった作品でしたか、こう言われ「その通りだ」と言い切れるでしょうか。多くの人に受け入れやすく、かつ反感を買われない作品というのはそれだけで才能な気もします。

費用の計算

このとき、これをいかようにして価値を判断をするべきなのだろうか、そういった悩みを抱えることがあります。
そこで費用算出するにあたってどんなことが考えられるか、経費・拘束費・技術費という3つの費用として考えました。

経費

まずは創作に必要な経費、これを導き出すには作るための道具や設備、場所などそれぞれによって必要なお金が見えてくると思います。これは比較的に分かりやすい依頼料の内容だと思います。作品を作るにあたってそれなりにお金が掛かるものがあります。

拘束費

アルバイトでは給与が支払われます。アルバイトには技術や責任は通常あまり必要としません。それよりも「あなたの時間を買うから手伝ってほしい」というのがしっくりきます。つまり時間単価はそのまま拘束時間の費用として見ることができます。
なお、2021年3月頃の平均額は1,107円だそうです。これは毎年見直されるので来年には変わってきます。ということで、作品を作るにあたって時間に対する費用が見えてきましたね。

技術費

続いては今回のテーマである技術的な価値です。技術は続けていれば自然と身についてくるものです。つまりあなたにとって、その作品を作ることは手間はかかれど作れなくはない。そう感じることがあると思います。
だからこそ尚更値段が決めにくい、そう思っているはずです。

実績や経験があれば推測しやすいですが、そうではない場合は尚更難しい判断をしなければなりません。実績が無いうちは、実績欲しさに破格でも引き受けたい気持ちがあると思います。
先にも述べた通りあなたの評価や評判が、すべてあなたのまだ見ぬ作品の価値を決める訳ではないと思います。

そこで1つの考え方として、あなたが作品作りを続けていけるだけの生活を送れるかどうか、こう考えると見えてくるかと思います。

1つの作品を作り上げるのに必要な時間が1か月かかるとすれば、最低でもいくら必要か何となく予想が付くかと思います。これでは高すぎて誰も買ってくれない、そう思う人もいるでしょう。でもそれだけの価値が誰にでもあるのだと思います。ただ、仕上がりが依頼人と見合うかどうかは別次元の話ですので、スポンサーを探し出すか技術力をしっかりと会得してほしいです。

この他にも、依頼内容によって技術的な部分が変わってきますので、単純には考えることはできません。例えばアルバイト単価が約千円ならば、技術費用はその約10倍近くはあっても良いと私は考えます。

おわりに

あなたが作ろうとしている作品はこの世に1つしかありません、創作者の作品は唯一無二にも関わらず、その多くは手ごろな傾向があると私は日々感じています。

作品を価値として結びつけるのは非常にナンセンスな事かと思いますが、正直に言って社会生活を送るにはお金は付き物です。途絶えれば生活の危機に直結します。それ故に幾分の余裕のある予算さえあれば、より良い作品作りのための投資や、技術的な資料や作品集などを買って作品のクオリティーアップに繋がることができます。

依頼を受けるという事は、あなたの創作時間を依頼者に作品として削り与えているという事を忘れてはいけません。
クリエイターは少しでも余裕のある環境で作品作りに励み、これを継続できるよう貴重な時間を充てて頂きたい。

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