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Day 8

ここカリフォルニアの気候は砂漠さながらであり、1日の温度差が激しい。
ランニングも早朝か日暮れ前でないと日差しが痛くて早々に帰りたくなる。ついには登下校の時間さえも意識的にズラそうとさえ考えてしまう。

動植物も僕と同じように気候に従って行動様式を変える。或いは動植物に属する僕が生存本能として太陽、風、大地によって在り方を規定されているのだろうか。

そんな僕は、ここ1週間歩いていると時よりサボテンの気持ちがわかる気がしてきた。サボテンはCAM植物の1つであり、CO2の取り込みを夜に行い、還元を昼に行う。砂漠で水分が少なく、昼夜の温度差が激しい環境に適応した結果、このような光合成の様式となったのだ。

高校生物の光合成の章では上記のCAM植物の他にC3やC4を学習する。僕は昔から違いや間について知ることが好きだったが、自分自身が違う場所や環境に来て、今までの知識と体験を置き換えることで生物の歴史を感じられている今とても楽しい。

僕も残り数十ヶ月は夜間に気孔を開くのだろう。その水分を惜しんで。

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