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Laura day romanceに恋をした

これはもう恋なのかな。
四六時中彼らについて考えている。
日常生活が、ままならない。
なので、書いて紛らわす。
なにが。Laura day romanceが。

先日開催されたナードマグネットとのツーマンライブに行きました。

ナードマグネットの主催ツーマンライブ。
ナードマグネット本当に良くて、梅田シャングリラのシャンデリアが落ちないか心配するくらいの白熱したライブだった。
この曲数を詰め込むか!というくらい、キラーチューンの乱れ打ちで心底楽しかった。

が、今回は割愛してLaura day romanceについて。

いや、マジでこれ、どんな言葉を尽くしても語りつくせないほど素晴らしかった。天才、マジ天才。

めちゃくちゃ良いですよ、Laura day romance

これまで色んな音楽を聴いてきたけど、今一番好き。30歳を回って心底好きな音楽を見つけられたのは嬉しい。
好きが止まらない。

久しぶりのライブハウスだったけど、やっぱりライブって良いね。
音楽を生で聞く、というのは心に余裕がないと出来ない事だなと、ここ何年かで痛感した。
昔は月1本くらいのペースで見てたのに、日々の疲れを言い訳にして何事にも億劫になっていた。
特にここ1年は精神的に辛かったので尚更だった。コロナもあったし。
ようやく心に余裕ができたので、わくわくウキウキで楽しみにしてたが、人生ベスト級のライブだった。

繊細だけじゃない

初めて彼らのライブを拝見したが、こんなに力強いバンドなんだね。
めちゃくちゃ上手い。
リズム隊の安定感・上手さはもちろんの事、ギターのアンサンブルが素晴らしかった。
鈴木さんがSG使ってるのも好感度高い。
感情の赴くまま!みたいなギターソロは音源のそれを遥かに上回っていた。

そしてあの歌声ですよ。本当にいい声。
多幸感溢れる曲でさえ、この歌声を聞くと何故か私は泣きそうになるよ。不思議だ。
実際に聞いて目眩がするかと思った。良すぎて。
歌い方的にか細いのかなと思ったけど、全然違う。寧ろ太い。凄いよ。
うわー、これ録音?みたいな、音がクリア過ぎてビビる、みたいな瞬間が度々あった。

メンバーの脱退がアナウンスされた直後のライブとしては、完成されすぎだと思った。

続ける事の難しさ

どう控えめに見ても、メンバー脱退はバンドとしての大きな岐路だ。
何事も続けるという選択は困難を伴う。
ましてや、同じ目標を見続ける事が必要なバンドという形態は尚更だろう。

バンドマジック信仰ってそこまで好きじゃないけど、確かにあると思う。
熱量が技量を超える瞬間はあるし、拙ささえも魅力に転じる事がある。
どれだけ技術的に優れたスタジオミュージシャンにも再現できない、そこにいるメンバーでしか表すことが出来ない表現はある。
それが、バンドの魅力だろう。
川島さんがボーカルを取る曲もあったし、脱退に際したコメントを見るとバンドを続けるという選択をするまでには、傍目には決して分からない逡巡や決心があっただろう。
寧ろ、まだその途中なのかもしれない。

ただ。
以前と比較は出来ないが本当に素晴らしかった。
膨れ上がった期待の遥か上をいく演奏。
本人達からすれば納得いかない事もあったかもしれないが、やっぱりスペシャルなバンドなんだろう。
この先、固定する新しいメンバーが入るかもしれない。それはそれで良いし、そうじゃなくても良い。
GRAPEVINEなんかもサポートメンバーといいながら固定されてるし、それはあまり拘る必要がないのかもしれない。

音楽を好きな人が作る音楽が好き

この年になると、気持ちの良い気分になる音楽が良いなと切に思う。
幸せな気分になるんですよね、ローラの音楽は。
洋楽のインディーポップやルーツミュージックの影響を感じられる緻密に組み立てられた音像と、邦楽マナーに則った圧倒的に開かれたセンスの良いメロディー。
そして、いくらでも深読み出来る味わい深い粋な歌詞。
そんな色んな要素をポップに纏めるのは、井上さんの唯一無二の歌声であることは間違いない。

何だ、あの歌声の説得力は。

凄いバランスだと思う。
本当に品が良い。上品。

めちゃくちゃ音楽好きなんだろうな。
生活と音楽が地続きな人。お昼代抜いてCDとかレコード買ってたんだろうなとか勝手に想像して、シンパシーを感じてる。

最近はサブスクの恩恵を受けまくる生活をしているので、アルバムを通して聴く機会がめっきり減ったが、ローラはアルバム毎に明確なコンセプトを掲げているので聞いていて楽しい。音に統一性がある。
去年リリースされた『roman candles』は純粋なCDのみの形態で数年ぶりに買った音源だ。

もう、サブスクで事足りるじゃないですか。
音圧的に少しペラペラだけど、CDとの音質の違いは正直そこまで分からない。
でもアートワークを含めて楽しみたかった。
そう思わせてくれる音楽だ
勿論ローラも特典映像なんぞを付けて頂ければ、それに越したことはない。
ぜひご検討頂きたい。

とにかく、音楽に対する拘りが頼もしいよね。
端々に詰められた拘りを何百回と聞く中で再発見出来るのは楽しい。

好きが止まらない

終演後にメンバーの皆さんが物販に立っていたが、マジで腰抜けるかと思った。心底愛してるバンドなので。まして普通に良い人なのが困る。好き。
目の前にレッチリのメンバーが並んでいる感じ。それくらい信じられない光景。
もっと褒め称えたかったのに、頭が、言葉が追い付かない。そしてほぼ記憶がない。キュンキュンした。おじさんなのに。アイドルの握手会の気分が分かった。
時間が許されるなら製作に対する拘りを聞いてみたいな、山ほど。

最近の流行りど真ん中では無いけれど、何かのきっかけでドカーンと売れて欲しい
やっぱり良い音楽が世の中に溢れて欲しいよ。
ただ、このキャパで見れるのは幸せだなぁと思ったりもする。いつでも好きなバンドに対する思いは複雑なんだよ。

これからどんな風に進んでいくのか分からない。
だけど、この日の素晴らしい演奏を見て不安はぶっ飛んだよ。
続けるという選択をしてくれて本当にありがとう。
ずっと応援したい。

ああ、もう、また会いたくなるから見なきゃ良かった、なんて拗らせた恋愛のようなアンビバレントな感情さえあります。
東京のバンドだから関西に来るのはハードル高いよね、そうだよね、とか勝手に落ち込んで恋の病を加速させる。
いや、須田さんマジで呼んでくれてありがとう。またナードマグネットも見に行くし、新譜死ぬほど楽しみにしてる。

物販のとき、また私の地元に来て下さいとお伝えしたが、多分私は東京まで行く、マジで。

好きが止まらない。


四季に合わせた楽曲をリリースする試みも本当に良かった。大変だろうけど、是非またお願いします。


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