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私だけまだ、

待ち合わせ。「いつもの場所」になってたアパートが取り壊されて、新しく戸建てが立ち並んだ。


昔よく遊んでいた公園の滑り台が撤去された。


友だちの弟が高校生になった。


大好きな大好きな猫が、静かに空へと旅立った。




私だけまだ、




当時はそれどころじゃなかったけど、中途半端に終わらせてしまったことを今でも後悔している。思い出しては未練がましく泣いている。
過去は変えられるものじゃないし、これからどうしようとかもないから。きっと死ぬまでこの記憶に呪われ続けるんだろう。


つらかったけど楽しかった。
苦手だけど好きだった。
何よりそれは、私が私でいられる為の根源だったのだと思う。ネガティブながらに胸を張って生きていられた。


何かに向かってひたむきに努力することができるって幸せなことだと思う。それが例え適当な理由であったとしても、行動しているその事実に意味がある。

自分の努力に安心したい。
頑張りたい。
変わりたい。


今日も天井を見上げることしかできなかった。




あれからどれくらいだろう。
私だけまだ、

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