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切り絵が好き

先月、横浜そごうで行われていた、日本の切り絵 7人のミューズ展に行ってきた

これが本当に人の手で作ったものなのか、と驚くほど繊細でレースみたいな切り絵たち。作家によって全然違う世界が広がっていて素晴らしかった

私が切り絵を好きになったきっかけは、12年前、友人と訪れた修善寺のギャラリーである切り絵師さんと出会ったこと

その人は私たちより1つ年上で、柔らかい雰囲気で話し掛けてくれながら、5cmくらいのお下げの女の子を素早く作ってくれた。上海万博でもパフォーマンスをしたそうでそこで作ったというパンダの切り絵も即興で作ってくれた

ギャラリーに展示してあった作品は学校帰りのこどもたちや仲良しのカップル、子どもをあやすお母さんの姿など日常を切り取ったような優しい風景や地元だという修善寺の風景が多かった

せっかくなので気に入ったポストカードなどを買わせてもらい、店を出る時、彼女が、この先幸せなことがたくさんありますように、と声をかけてくれま。短い時間だったけど、彼女本人と彼女の作品を好きになるには充分過ぎるくらいだった。それが切り絵というものに魅了された瞬間にもなり、旅の忘れられない思い出にもなった。なんせ12年も経った今もこんなに鮮明に覚えているのだから

切り絵に魅了されてからいろんな作家の作品を見てその美しさに圧倒されているが、同時に彼女のことも必ず思い出す。今も修善寺にいるのだろうか?元気に切り絵を作っていてくれたら嬉しいな、と思う

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