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7.『ナチュラル洗剤』の選び方

「お掃除リテラシー」をアップするために『ナチュラル洗剤』について学びましょう。『ナチュラル洗剤』には界面活性剤は含まれてなく「アルカリ性洗剤や酸性洗剤」のメカニズムで汚れ落としをします。
『ナチュラル洗剤』は、合成洗剤に比べると洗浄力がイマイチと思われがちですが、いえいえ、よごれに合った洗剤を選ぶことによって、合成洗剤では落とせない頑固な汚れを落とすことができるんです! 合成洗剤とナチュラル洗剤をうまく使いこなすことにより、よりきれいにしかも楽にお掃除できます。

また、『ナチュラル洗剤』とは、化学薬品をで合成された洗剤ではなく、環境への負荷が少ない自然由来の洗剤です。

『ナチュラル洗剤』にはどのようなものがあるでしょう。そこで登場するのがクエン酸、セスキ炭酸ソーダ、重曹です。

ナチュラル洗剤勢ぞろい

では、主な『ナチュラル洗剤』を見てみましょう。


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【クエン酸】
クエン酸は果物や梅干しなどに含まれる酸性の物質です。いわゆる「すっぱい」の成分です。クエン酸は漢字では「枸櫞酸」と書きます。枸櫞はミカンに似た果物です。クエン酸はサツマイモデンプンを発酵させて生成するそうです。
「クエン酸」は酸性なので、キッチンのや浴室の水アカ、トイレの尿よごれなどアルカリ性の汚れを中和・分解して落とすことができます。「クエン酸」は水または40℃くらいのお湯にとに溶かしてクエン酸スプレーとして使います。さらに尿臭(アルカリ性)などの消臭効果もあります。 
使用上の注意点は、
①塩素系漂白剤と混ぜてはいけません、有害な塩素が発生し危険です。
②やや強い酸性なので使う時はゴム手袋をつけることが必要です。 

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【セスキ炭酸ソーダ】
「セスキ」とはラテン語で「1.5」を表すことばです。重曹よりも強いアルカリ性の性質を持っています。頑固な油汚れや皮脂汚れ(共に酸性)を落とすことができます。水に溶けやすい性質がありますので、スプレーを作ることも簡単です。浴室の壁や浴槽の皮脂よごれや黒ずみがきれいになります。泡がでないので最初は気になりますが、すすぎやすく汚れが落ちてさらっとした仕上がりになります。
使用上の注意点は、やや強いアルカリ性なので使う時はゴム手袋をつけることが必要です。

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【重曹】
正式には「炭酸水素ナトリウム」です。日本では、炭酸水素は重炭酸、ナトリウムは曹達(ソーダ)と呼ばれていたので、それぞれの頭文字から「重曹」とよばれているそうです。「重曹」は海水から分解生成したり、重曹を含む岩石から生成します。たしかに、自然由来の洗剤です。
「重曹」は弱アルカリ性の性質なので、キッチン・シンクの油汚れや洗面台・ボウルの皮脂汚れなどの酸性のよごれを中和して落とすことができます。
また、「重曹」は結晶が丸い粒子なので、クレンザーのような研磨材として使うこともできます。さらに生ごみ(酸性)などの消臭効果もあるので、キッチンのシンク洗いなどに役立ちます。
使用上の注意点は、やや強いアルカリ性なので使用したあとはよく手を洗いスキンケアが必要です。

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ここで、ナチュラル洗剤の特徴を整理してみましょう。

ナチュラル洗剤表2

つまり、酸性洗剤は「クエン酸」です!
    アルカリ性洗剤は「重曹」または「セスキ炭酸ソーダ」です!

前回の汚れの表で「ナチュラル洗剤」の活躍の場はたくさんあります。
・アルカリ性よごれ:「クエン酸」
・酸性よごれ:「重曹」または「セスキ炭酸ソーダ」
をつかってよごれを落とします。


まとめ
1.酸性洗剤は「クエン酸」です。
    ⇒・頑固なアルカリ性汚れ落としに向いています。
     ・水に溶かしスプレーで使います。
     ・ゴム手袋をつけることが必要です。
     ・塩素系漂白剤と混ぜてはいけません。
2.アルカリ性洗剤は「セスキ炭酸ソーダ」です。
    ⇒・頑固な酸性性汚れ落としに向いています。
     ・水に溶けやすく水に溶かしてスプレーで使います。
     ・ゴム手袋をつけることが必要です。
3.重曹は弱酸性であり、研磨効果や消臭効果があります。
    ⇒・毎日の掃除でシンクや洗面台の酸性汚れ落しに向いています。
     ・使用後はよく手を洗いスキンケアが必要です。
     ・水に溶けにくいので時短のためには粉のまま使います。

「ナチュラル洗剤」はそれぞれの性質を利用してうまく使いましょう。


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