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3. まずは『汚れ』のお勉強。

家の中にあるいろんな「汚れ」を知ることから始めましょう。

大きく分けて、7つあります。
    ①皮脂よごれ
    ②油よごれ
    ③水垢
    ④
尿や便
    ⑤ぬめり
    ⑥ほこり
 ⑦黒かび
それぞれについて見ていきましょう。

①皮脂よごれ
よごれは生活の中で出てきます。その代表格がこの皮脂よごれです。
・浴室
・洗面台
・トイレの便座
・窓
などにあります。

皮脂よごれは「油」です。油は空気中の酸素と結合して酸化します。したがって、皮脂よごれは酸性です。生活の中の汚れの多くは「皮脂よごれ=酸性よごれ」です。

②油汚れ
キッチンにはいろいろな油汚れがあります。
シンクには食器やフライパンなどを洗ったりした時の油よごれがつきます。コンロには調理油が飛び散ったり、壁には気化した油がこびりついたりします。レンジフードやファンには油がこびりつきます。

キッチンの油汚れは時間が経つと酸化して樹脂化します。樹脂化した油汚れは固まってなかなか落ちません。キッチンには油よごれがたくさんあります。この油汚れはすべて酸性です。

③水垢
浴室や蛇口付近の水は汚れの原因です。「えっ?水ってきれいでしょ!」と思いがちですが、実は水はやっかいなの汚れの原因です。
・浴室の鏡は白くくすんでいませんか?
・洗面台や台所の蛇口に白いシミのようなものはありませんか?
これは「水垢」です。水垢は水道水に含まれる石灰(化学名:炭酸カルシウム)が浮き出たものです。

先日、友人から「毎日お風呂を掃除しているのに、鏡に水垢がついてしまう。どうしたらいいの?」とご相談を受けた時があります。よく聞いてみると鏡についた水滴はそのままにしているとのこと。「それでは水垢が貯まりますよ。浴室掃除の最後には、スクイージーか乾いた布で水滴を取り除くと水垢はたまらないよ。」と説明しました。友人は「これがほんとの目からウロコだね!(笑)」と言っていました。
この水アカは石灰なのでアルカリ性です。石のように硬いのでなかなかとれません。

④尿や便
トイレの便器にこびりついた尿や便も汚れです。ほっておくと頑固な汚れになります。尿は排泄直後は弱酸性ですが、やがて雑菌に分解され時間と共にアルカリ性に変化します。尿のアルカリ度が高まると尿中に溶解していたカルシウムイオンが固まり尿石になります。また、尿は時間が経つとアンモニア臭を発生しますが、このアンモニアもアルカリ性です。便は消化液が含まれているためアルカリ性です。

⑤ぬめり
ぬめりはキッチン、洗面台、浴室などの排水口のよごれです。キッチンは食べ物カス、洗面台や浴室は髪の毛や皮脂よごれなどに、雑菌が繁殖するとぬめにになります。すぐに繁殖しますのでこまめに掃除したいところです。このぬめりは酸性よごれです。

⑥ホコリ
ほこりはいろいろな所にたまります。
・浴室の通気口(ドアの下部にあります。)
・浴室やトイレの排気口(天井にあります。)
・トイレや洗面台の床
・窓ガラスに付着した汚れ など。
そもそもホコリの成分は?調べてみると、
・衣類の繊維
・土ぼこり
・髪の毛
・食物
・紙片 などです。
ほこりには空気中の油よごれが付着しますので、酸性汚れになります。

⑦黒かび
浴室には壁、窓付近、パッキンなど黒かびが発生しやすいです。黒かびは温度が20度以上、湿度70%以上になると皮脂汚れなどが栄養となり発生します。浴室の通気口にはホコリが湿気を吸って黒カビが発生します。

■まとめ
1)家のよごれは大きく分けて7つあります。
   
①皮脂よごれ ・・・酸性汚れ
    ②油よごれ  ・・・酸性汚れ
    ③水垢    
・・・アルカリ性汚れ
    ④
尿や便   ・・・アルカリ性汚れ
    ⑤ぬめり   
・・・酸性汚れ
    ⑥ほこり   
・・・酸性汚れ
 ⑦黒かび   ・・・カビ
それぞれの特性を知って、よごれ落としをしまます。


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