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創作の効率とクオリティが何十倍にもあがるMidjourneyの活用方法について

イメージと言葉どちらが最初か?

 Midjourneyが何なのかについては、たくさんの記事があると思いますのでそちらを参照したほうがいいと思います。私が語りたいのは、創作においてMidjourneyのようなAIを使うと、効率が抜群に跳ね上がるということです。
 物語を作ったり、キャラクターを創作する際に、どのような主人公であるかなどイメージをふくらませると思いますが、きれいなイメージを描写することの難しさは理解しています。
 漠然としたイメージを読者に鮮明に描かせるためには、文字の運び方や表現の工夫が必要なのは間違いないですが、見たまんまを描くということでイメージのブレというのがなくなると思います。
 つまり、想像して書くのはではなく、言葉で描いてからそれを写し取るというスタイルが生み出されるわけです。膨大な時間をかけて作り出していた作品などがより、短時間で高いクオリティで生み出せる可能性が高くなったというわけです。

ChatGPTを活用して、さらなる飛躍へ

深津式プロンプトを利用します。

命令書:
あなたは[プロの小説家]です。
以下の制約条件と入力文をもとに[最高のあらすじ]を出力してください。

制約条件:
• 文字数は500文字ていど。
• 小学生にもわかるように。
•重要なキーワードを取り残さない。
•文章を簡潔に。

入力文:
[ある日、目が覚めたら見たこともない世界にいた。そこは映画やアニメ、漫画などでよく見た剣と魔法の世界だった。]

出力文:

ある日、目が覚めたら見たこともない世界にいた。そこは映画やアニメ、漫画でよく見る剣と魔法の世界だった。主人公は、自分がどうやってこの世界に来たのか分からず、戸惑っていた。しかし、そんな彼女の前に現れたのは、かつて自分が作った小説の登場人物たちだった。自分の小説の世界に入り込んでしまったのだ。主人公は、自分が小説家であることを思い出し、登場人物たちを導いて物語を進めていく。しかし、物語は主人公が思い描いたものとは異なる展開を見せ、思わぬピンチに陥ることもあった。主人公は、自分の作品のキャラクターたちとともに、物語を紡ぎながら、元の世界に帰る方法を探していく。果たして、彼らは元の世界に帰ることができるのか?それとも、この異世界で新たな物語が紡がれていくのか?

ChatGPT

例えばありきたりになってしまったこういう設定を元に考えていきます。

実際に出力してみる

fantasy town, --ar 16:9 --v 4

ものすごくシンプルですが、まずはこのあたりから攻めます。

なんだかそれっぽいのがでた

主人公も生成してみる。

 18 years old Japanese boy, wearing Japanese school uniform black color, black short hair --v 4

このプロンプトも、もっと詳細なイメージがあるのであれば文字に起こすといいですが、あくまで漠然としたところからスタートしていますので、こんな感じで。

ちょっと18歳っぽくないですが、いい感じです

続いてヒロインも出力しましょう。適当にプロンプト考えてみます。

fantasy world witch 18 years old, wearing dark color robe and hat, --v 4

適当なプロンプトの割に、かなりしっかりしたイメージが出るのがMidjourneyのいいところです。

美人ですがダークな雰囲気です

このイメージでストーリーを進めてみる

# 入力文: [18歳の日本人男の子が異世界で目を覚ましました、見たこともない建物が多く立ち並び、街には映画やアニメでよく見た、黒い魔法使いのような帽子とローブを着た人が歩いています。男の子が呆気にとられていると、同じくらいの歳の女性とぶつかってしまい、転んでしまいます。]

18歳の日本人男の子が異世界に来てしまった!周りには見たこともない建物がたくさんあり、街を歩く人たちは黒い魔法使いのような帽子とローブを着ている。男の子は驚いていると、同じくらいの年の女性にぶつかってしまい、転んでしまう。女性は「大丈夫?」「ここはどこ?」と聞いてきた。男の子は恐る恐る、「異世界に来てしまったみたいです」と答えた。女性は「私も同じように来てしまったんだ。一緒に旅をしよう」と提案する。男の子は驚きながらも、女性と一緒に異世界を探索することになった。果たして、2人はどんな冒険を経験し、異世界から帰ることができるのだろうか?

ChatGPT

 即出会いました。展開のテンポの速さと、文章の軽さがライトノベルっぽくていい感じです。この展開である程度分かった人は分かったかもしれませんが、つまり私が考えなければならないのは、あくまでイベントだけだということです。その中身はChatGPTが考えてくれます。(ある程度ですが)
 そうなんです、つまりこのイベントを考える上で重要になるのがイメージです。このイメージが先行しないとイベントを起こすのに苦労します。適当なイメージで書き進めてしまうと、どうしても読者には何が起こっているか分からなくなります。

地形や場所、人物を生成しまくる

 ではどうすればいいかというと、生成しまくるのがいいでしょう。見たほうが圧倒的に速いからです。例えば、ファンタジーっぽい図書館を作ってみます。

super mysterious library, fantasy --v 4
幻想的すぎる…暗すぎて本が読めないかも

ヒロインの数を増やしてみる

魔女とは対象的な女性、美しい

入力文:男の子と女の子は見たこともない街を歩き回りながら、ついに幻想的な図書館にたどり着く。ここで何か分かるかもしれない。そう思って中に入った二人は、とてつもなく美しい女性に声をかけられる。その女性はなんと、現実世界への帰り方を知っているという。

男の子と女の子は驚き、嬉しさのあまり涙を流しながら、女性にその方法を教えてもらう。それは、この図書館にある古い本に書かれている魔法を使うことだった。女性は、その魔法を教えてくれる代わりに、2人に代償を求めた。それは、この異世界にある、悪しき魔法使いを討伐することだった。

男の子と女の子は、女性の要望を受け入れ、魔法を学び、悪しき魔法使いを探し出した。苦戦しながらも、2人は最後に悪しき魔法使いを倒し、代償を果たした。女性は感謝し、男の子と女の子に魔法を使う方法を教えた。

2人は魔法を使い、現実世界に帰ることができた。男の子は現実世界に帰っても、その経験を忘れることはできなかった。女の子との冒険は、彼の一生の思い出となった。

ChatGPT

 勝手に物語、終わらせおった…(笑)

とまあ、茶番はこのくらいにして。
この投稿で何が言いたかったのかというと、0から1を作り出すのは非常に困難なので、優秀なアシスタントを使うことで、効率がものすごく上がりますよということ。ただ問題もあります。
 これらのイメージ、基本的には特別な方法で生成しない限り、著作権があってないようなものです。誰にでも模倣できてしまうわけです。なので、イメージを独占的に使うことができないため、あくまで「イメージ」として捉えておくのがいいでしょう。

おわりに

 書いていてふと思ったのですが、ChatGPTもMidjourneyも、使いこなすことができる人と、そうでない人との間における情報の差が、あまりにも莫大に広がっていく。そんな気がします。
 AIを活用できる人は、そうでない人の3倍、10倍、200倍、5000倍と処理をこなしていく一方で、使えない人の処理は常に変わらず1のままです。なんだかとてつもない時代に突入したんだという実感があります。
 それと同時に、オリジナルという言葉が影を潜めていくため、創作は本当に創作なのかという哲学的な問題も降り掛かってきそうです。まあ、これは今に始まった問題ではないのですが。
 ちなみにMidjourney以外にも「テキスト→画像ジェネレーター」はたくさんありますので、自分にしっくりくるものを選んでみるといいかもしれません。ただ、ちょっと無法地帯になっている気もしていて、正しく使わないと相当大きな問題を呼び起こしそうです。

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