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サラリーマンでも行ける‼ヨーロッパ1週間旅 アイスランドの旅③

 実質的な旅の2日目。今日と明日はレンタカーで郊外を巡る予定になっている。空港で借りた時には「10時にホテルで待っていてくれ」と言われたので、ロビーで待機しているもそれらしい人はいない。結局やってきたのは10時半すぎ。しかも車を持ってきたわけではなく、彼の運転で営業所まで戻り、そこで手続きをするとのこと。結局、車に乗れたのは11時半過ぎだった。しかも、空港のカウンターで手続きしたときは「ホンダの車だ」と言われたのに、実際にはフォルクスワーゲン。アイスランドは「結構きっちりした国」という印象だったが、意外にもルーズなのかもしれない。

 まず向かうは「ギャオ」へ。学校の地学の時間に「大陸移動」「マントル対流」「プレート」などと言う言葉を習ったと思う。遥か昔、北米・南米大陸とユーラシア・アフリカ大陸は1つで、大西洋は存在していなかったのだが、マントル対流の影響でプレートが東西に広がったことにより、大陸が別れて大西洋が誕生した。
 アイスランドは、本来ならば大西洋の海底にあるプレートの境目が海上に顔を出しているという非常に特異な島で、年に数ミリ程度という極わずかずつながら東西に引き裂かれつつある。その裂け目が「ギャオ」だ。
 ちなみに、私がこの言葉を知ったのは小学校高学年のころ、あの「川口浩探検シリーズ」を通じてだ。探検隊はギャオの奥深くに降下し、マグマが煮えたぎる巨大な空間に到達するのだが、実際のギャオは細長い裂け目が地表にずっと続いているだけで、別にミシミシと音を立てているわけではない。サッと見物して次は間欠泉の「ゲイシール」へ。

 アイスランドは島全体がホカホカのマグマの上にあるようなもので、総じて地熱が高い。だからこそ、こんな北の島でも人が生活していける。その地熱で温められた地下水が膨張してときたま地表から噴水のように噴き出すのが間欠泉。日本にもあるが、世界的に最も有名なのがゲイシールだろう。
 駐車場からほどなく、円形の大きな水たまりを多くの人が取り囲んでいるのが見える。それに加わり待つこと数分、いきなり高さ10メートルぐらいまで熱水が吹きあがる。なかなか壮観だ。しかし「次は何時何分に噴出」と明確に決まっているわけでないし(大体5分おきぐらいだそうだが)、特に噴き出す前兆もないので、次の噴出まではじっと水面を見ているしかない。3回ほど噴出を眺めて退去。
 昼食をとって「グトルフォスの滝」へ。アイスランドは滝が多いが、アクセスがいい所にあるのはここぐらい。思わず「すごい」と声が出るほどの巨大瀑布だが、残念なのは天気。今日は朝から小雨が降ったり止んだりの天気だったのだが、雨足がやや強くなってきた。雨と滝の水しぶきで濡れネズミになりながら車へ戻る。

 さて、これでレイキャビク郊外の景勝地の代表的なところは見たわけだが、思ったよりも移動がスムーズで、まだ午後3時過ぎだ。そこで途中にあったスパに寄ることにする。アイスランドは島全体が火山みたいなもの。温泉もあちこちにあるだろうと踏んで今日は水着を持ち歩いていた。事実、明日は郊外の大型スパに行く予定をしている。
 スパは、お風呂というよりは屋外の温水プールのような物で、地域の人たちでそこそこ賑わっていた。雨も幸いにあがったので1時間ほどゆっくりと楽しむ。

 車でホテルまで戻り、少し休憩して昨日予約した海鮮レストランへ。「うちの店に予約なしで?」というだけあってなかなかの味で、特にミンククジラのステーキが絶品だった。その分値段もかなりのものだったが…
 食後は少し周辺を散策。昨日目指して潰れていた店の先に、シーフードを食べさせる感じの良い小さなレストランが何件もある。ここまで足を延ばせばよかったか…

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