2020、湧き出たボカロ温泉で心身ともに健康になろう
2017『砂の惑星』。“ボカロ界隈の衰退を表現した”とされる本曲は、ニコ動での最速ミリオン曲だ。
数多の揶揄にボカロ民の心は深く傷ついていた。
そして執念は煮えたぎっていた。
時は経ち2020 ─それは突如、地上へ放られた─
2020/01/17、sasakure.UK氏により初音ミクボカロ曲『QUI』が投稿された。
ファンタジーで独特の世界観を疾走感と凄まじいクオリティで描き上げた一曲。『QUI』とは、喰い、杭、悔い等が掛けられた言葉遊びのワードである。その初音ミクの歌声、話声はゾッとさせられるほど人間の流暢さが再現され、尚且つVOCALOID特有の透き通った音で、聴きこむたびに鼓膜を鷲掴みにしてくる。緻密なサウンドは洗練されており、でもどこか懐かしさを覚える。隙という隙を全く与えていない。動物のかわいらしさ、得体のしれない不気味さ、不思議さを粗末さを全く感じさせないぬるぬると動くアニメ映像で表現されている。近年のボカロ界隈の流行である『オシャレ、ダーク』といった雰囲気を、自らの作風と融合させ昇華させている。
私は『QUI』を聴いた直後、このようなツイートを連投した。
私は呂律のまわらないツイートを続けた。この間、私は実際に体全体の痙攣は止まらず、『QUIだあああ!QUIQUIQUIいいいいいいいい!!!!!!』と叫び、体温も上昇していた。
これらの他にも二倍ほど感激ツイは吐き出されている。
そして
ついに
運営にロボットだと思われました。かなしい。
天才だからきこうよー
私は某ボカロサイトにも書き込みをした。
sasakure.UKさんヤバイね
聴いて1秒経たずとも見える世界が薔薇色になり、5秒経つ頃には称賛する言葉が口から溢れだし、
全て聴き終わると、脳と精神と身体が切り離され持てる全ての養分が消費され廃人と化し
生命誕生の瞬間まで遡りそうになったと錯覚するほど高揚して震え、いや痙攣が止められなくなった。
最高という言葉すら似つかわしくないと思うほどこの曲は素晴らしかった。
今ボカロ界隈、sasakure.UK、音楽、命、思い付ける限りの森羅万象に感謝している
最初に述べた通り、ボカロ界隈は“今後千年 草も生えない 砂の惑星さ”と揶揄された。
ただ、
あの日、ボカロ界隈は“選択”を迫られた。
《温泉》が湧いたからだ。
ボカロ界隈はこの曲を『ヒットさせるか』『ヒットさせないか』という選択を迫られている。
その選択が明日を揺るがす。
誰かの紹介で、誰かの再生で、誰かの気まぐれで、その選択は、それによる『運命』は変わる。
ボカロを愛する者たちよ。
▶の部分を一度クリックしてみないか?
もちろん強制ではない。君の意思次第だ。
完全無料だ。
お願いします。
私がゴリゴリしている。それは何故か。
『QUI』を残したくないのだ。
こちらは同日に投稿されたボカロ曲だ。
QUIだ。
嘘だろ…
あり得ない
あってはならない
おかしい
再生数が少なすぎる
評価が見合ってない
私は少しでも再生数に貢献できるよう、恥を晒して笑われる覚悟で今この記事を書いている。
あまりにも悲しいのだ。良い作品が良いと評価されない事が。だから私は
貧弱な語彙を振り絞って、必死にリンクを貼っている。
もう自我は失ってしまった。
私は諦めない。
この曲が誰かの心を打つまで。
有名な人の目に留まるまで。
戦い続ける。
タイトルの通り、ボカロ温泉で心身ともに健康になってほしい。
癒されてほしいのだ。
強制はしない。
だが粘ばる。
私はただ聴いてほしいだけなんだ。もう疲れた。文章もメンタルもボロボロだ。
最後に
私はこの曲に出会えて幸せだ。私一人だけでもこのボカロ温泉に浸かろうと思う。幾千の感謝を、想いを、エールを。届くといいな。もし興味が出たらよろしくね。そろそろやめます。
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