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大石泉ちゃんから見えるちょっとしたこと

 大石泉というキャラクターには様々な特徴がありますが、それを見ていきたいと思います。

・他人に優しい

 大石泉はほかの人をサポートすることに長けている女の子です。シンデレラガールズ作中では周囲の人に気を配り、手助けをする「お姉ちゃん気質」が色濃く描かれます。困っている人を放っておけない、ならば自分が支援に回ろうという動機を持ってアクションする局面も多いです。優しい人、というのが大石泉の特徴のひとつです。
 けれども他人をサポートしたり他者に優しく接するのは難しいところもあります。その日の心のありようや人間関係の移り変わりで他人に配慮することを忘れてしまうのは学校教室の中でも職場でも少なくありません。大石泉はその辺りにブレがなく、友達を大切にする態度は一貫しています。献身的な態度をキープする努力を怠らないのも大石泉の魅力です。
 問題は常に他人のサポートに徹していても、それはそれで不健全なことになる可能性があるということです。いつも助けの手を差し伸べていては助けられる側が自立できません。あるいは他人にこんなに優しくできる自分が好き、と他者を助ける自分自身に酔ってしまうこともあるかもしれません。故に他人との距離を適切に保ちつつ、相手を尊重し支えることがベターなのでしょう。大石泉を見ているとそんなことを考えたりします。

・理性と感情の葛藤

 友達を大切にする一方、大石泉は自分に対しては厳しい面があります。彼女の中では理性が強く働いているようです。

 他人を尊重しなければ、という理性が強すぎるあまり、自分も楽しくなりたい! という感情を抑え込んでしまうようです。理性と感情の間で葛藤があるわけです。上の画像を見ると大石泉は「弟を支えなければ」という理性が強いので「私だけ楽しい気持ちになる」感情をよろしくないことだと捉えてます。もっとわがままになったり、自分の幸福を追求することも悪くないことですが、大石泉の理性がそれを阻んでいるようです。
 ですが自分が幸福になることで、他者もそれを喜んでくれることもあります。大石泉の楽しい気分が弟にも伝わって弟も楽しい気分になるというコミュニケーションも当然あり得ます。理性より感情を優先して表に出すことは悪いことではありません。もちろん自分勝手になってはいけませんが、他者とありのままの感情を共有するのも生活する上での楽しみのひとつです。素直に感情をあらわすこともいいことだよ、というのも大石泉から学べることです。

・困ったときは



 大石泉は自分にトラブルが降ってくると、自分ひとりで解決しようとします。他人を大切にする子なので、他人に迷惑をかけたくない→だからひとりでトラブルを処理したほうが他人に負担がかからない、という思考です。そういうとき、他人に頼る選択肢を持つことも重要なことです。わからないことがあれば質問したり相談すればいいし、手伝ってもらえばいいのです。誰かに自分が困っているところを見せたって構わないのです。同僚や先輩アイドルとふれあう中で他人をサポートするのとは逆のルート、自分がサポートされるルートもある、ということに大石泉はだんだん気づいていきます。そうした双方向のルートを持てる人間関係を作っていくのも大事なんだなと思います。

・まとめ

 他者に適切な間隔または感覚で優しくすること、感情をほどよい強さであらわしていくこと、困ったときは周りを見られるようになること、という大石泉の振る舞いをから見て取れることを追ってきました。これらは自律した生活をしていく上での良いヒントになるんじゃないかと思います。自分と他者をできるだけ理解して、優しさや感情を丁度いいレベルで表現していくような態度。そうしたことが大石泉から見えてきます。今後、アイドルマスターシンデレラガールズがどう展開していくかはわかりませんが、大石泉のさらなる活躍を見たいものです。

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