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そろばん教室:開塾当初と現在の違い

カナダ、カルガリーでそろばん教室を開塾して8年、毎年試行錯誤を積み重ねながら、教室のカリキュラムや日時の設定等々の「骨格」は固まってきました。ここ数年間は「マイナーチェンジ」常にを繰り返しています。   2020年3月に世界的に起こったCOVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大により、「オンラインクラス」開設というとても大きな変化は起こりましたが、それはまた追々書こうと思います。

開塾当初は日本人駐在家庭のお子様の需要があると思っていました。現実的には現地に住む日系家庭の方からのお問い合わせが断然多かったですし、今現在もカナダに住む日系の方が通われている率が断然多いです。(現在は香港、モンゴル、韓国のルーツがあるご家庭も生徒さんが増え、少しずつインターナショナルになってます)日系のお子様でも日本語が堪能なお子様ばかりではないので、無理に日本語でそろばんを教えているわけではなく、お子様の得意な言語の方で(日本語か英語)教えています。現在は同じクラス内に英語と日本語は混合しています。(なるべくは英語を話す子が一人だけ、というようなシチュエーションは可能な限り避けています)

そろばん塾という選択肢が増えた事: 日系コミュニティ内でそろばん教室認知されてきた事もあり、日本人が運営するそろばん教室があるという認識はあるようで、お問い合わせは飛躍的に増加しました。開塾5年目までは口コミ100%での入塾でしたが、ここ数年はウェブサイトFacebookページからのお問い合わせも増えてきました。認知はされているようなのでとてもありがたいです。

周りの日系人コミュニティからの反応の変化: 開塾当初は初めて会う日本人全員に「そろばん教室開けたので是非宜しくお願いします!」と宣伝活動してました。そんな折に「そろばん教室なんて、今の時代開けて誰が入るの?」 なんてわざわざ直接私に笑いながら言ってくる人達がいたり・・・。(その後、はじめから流行ると思っていたのよ~と同人物に言われたりする、笑) 「生徒少ないんだからもっと融通利かせてよ?」「お友達ディスカウント無いの?」とか、いやいや、、本当に友達ならそんなこと言わないでしょ・・・とか内心思ったり。

色々ありましたが、ナニクソ!という気持ちで最初は3人から、家庭教師のスタイルでそろばん教室始めました。(前のNoteをご参照ください)

現在ではそのような「雑音」も直接聞くことはなくなりました。少しは認められてきたのかな?とポジティブに解釈! 日々そろばん広報活動を行っています。 そろばんって楽しいんだよ♬

北米珠算協会 大会編

講師の私自身、競技大会にバンバン出場していた幼少期、通っていたそろばん教室がビシビシと厳しいスパルタな教室(愛もとても感じる温かい教室でした)検定試験→競技大会→検定試験 のようなサイクルでずっと練習していました。常に必死に練習し・・・毎月毎月何かしらイベントがあった記憶アリ。開塾当初は私の幼少期と同じように、大会! 試験! 練習! みたいな、スタイルで進めようと思っておりました。

しかし、生徒全員での競技大会参加はカナダの地理的にとても難しい。北米では北米珠算協会所属の各教室(アメリカ、カナダで約20教室)が地理的にもだいぶ離れていることもあり、実際に参加者が集まっての珠算競技大会は4月に暗算大会、8月に珠算競技大会(例年、8月は日本からの訪米使節団(小学生から高校生の日本からの生徒)の時期に合わせて、日米珠算交流会も実施していますが2020年度はコロナウイルスの影響で残念ながら中止)という流れで年に2回の大会です。しかし、アメリカでの開催が主なためカナダから全員で毎回遠征が難しい。。。

直接参加者が顔を合わせての競技大会ではないですが、年に一度「全米通信大会」を開催してます。(通信大会とは、同じ問題を同時期に各教室毎に大会を実施し、点数を後に集計するというもの)大会参加生徒は点数に応じて金、銀、銅のメダルをもらえるというのもあり、子供達も参加を楽しみにしてます。この通信大会はアバカスカルガリーほぼ全員の生徒が参加することを半ば義務化しており、競技大会に出る楽しさを知ってもらえればと思っています。3級以上の生徒さんには日本で催されている通信大会にも参加して頂いております。(日本の生徒さんのレベルを見れるとても良いチャンス。)

違う街でもそろばんを練習している生徒がたくさんいる!と子供たちにわかってもらうために(モチベーションアップのため)このような大会、交流会は絶対必要です。今後も生徒さん達には積極的に参加してもらいます。

オンラインクラスを開設してから中級者以上の生徒さんには「オンライン読み上げ算」セッションを北米の加盟教室の生徒さんと一緒に練習したりして大会だけではなく練習会も他教室と交流する機会も増えました。

講師一人でも効率よく、効果的な指導ができるように工夫を凝らす:   開塾当初は日本の出版社から購入した本を進める事を主にし、カリキュラムもそれに沿った形に。クラスを進めていくうちに、徐々に購入した本通りに指導すると「しっくりこない」事も多くなってきたこともあり、自分でエクセル等で作問開始。今では本と自分で作問した問題集を併用しながら、検定試験問題集を解くなど、生徒さん一人ずつ進行速度に合わせて指導しております。 あくまで私見ですが、そろばん教室が出版社から購入した本のみで指導を進める教室は指導努力が足りないと思う。 だって本だけってすごく指導が楽なので。 九九の練習、フラッシュ暗算もiPadで練習してもらう等々、生徒自身でアクセスして練習してもらう機会も増えました。テクノロジーってとても便利です。

開塾当初は外部からの”温かい”お言葉も色々頂いた事もあります。今ではそろばんが常に保護者に1番に選ばれる習い事になるように、「文化」としてもカナダに根付いてもらえるように日々努力しております。

次回は2020年3月からのそろばんオンラインクラスを本格的に始めて思った事を書こうと思います♬




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