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「進撃の巨人」安楽死計画の疑問

こんにちは!
進撃の巨人を読み終えて感じた事、思った事を書く第2弾です。

ネタバレもあるので、まだ読んでない方はお戻りくださいね!



物語の後半で大きなポイントになるのがジークの「安楽死計画」

それは、ユミルの民全員が子供を産めない身体になる事と、寿命を全うするまで穏やかに暮らす事。その為には「始祖の巨人」と「王家の血筋を持つ者」が必要です。

なぜなら、その2つがなければ軍事力のないパラディ島は他国に攻められるからです。「地ならし」の抑止力に頼る事でしか穏やかに死ぬ事はできません。

始祖の巨人は誰が継承しても良いので、そこには問題がありませんが、「王家の血筋を持つ者」となると、ジークとヒストリアしかいません。ジークは子供を作りたくないので、ヒストリアが後継者を産まなければなりません。

ここで疑問に思うのが、9つの巨人の継承者は13年で死ぬという事です。という事は、ヒストリアが子供を産んでも最長で26年しか「地ならし」の力を持つことが出来ない事になります。

ジークはそれをわかっていて「安楽死計画」を実行したのなら、結局はグリシャやダイナへの恨みという個人的な感情で、エルディア人全員を犠牲にする事になります。自分はあとわずかしか生きられないので、ヒストリアが何人も子供を産むというのを待つ事も出来ないので実行したというのはわかりますが。

ただ、可能性として考えられる事はあります。それは、ヒストリアもその子供も巨人化をギリギリまでしない作戦です。いつでも巨人化できる態勢にはなっておき、いざとなったら巨人化し、始祖の巨人と接触する。そうすれば、ヒストリアの子供は寿命まで生きられる可能性があります。

しかし、それはリスクが大きい事でもあります。巨人の力が無いという事は事件や事故で大怪我を負った場合に即死してしまう可能性が出てくるという事です。

地下で幽閉するなどして徹底的に守る必要があり、ヒストリアの子供は犠牲者と呼ばなければならない存在になっていきそうです。

ただ、地ならしの抑止力は相当な物なので、他のパラディ島の人たちは穏やかに暮らしていけるはずです。子供は産めませんが。

「安楽死計画」が達成されたとして最悪のシナリオが、地下に閉じ込められた王が恨みを持つという事です。なぜ、自分たちがこんな思いをしなくちゃいけないんだと怒り、その怒りが外に向いてしまった場合、それは「地ならし」となる可能性があります。

子供は洗脳できない。それはグリシャもジークも通った道。ヒストリアの子供も自由を求める可能性は大いにあります。島を守る為に王を守るのは正しいが、世界は守れないかもしれない。

そうなれば地ならしでパラディ島以外は全て滅び、パラディ島は穏やかに滅ぶ。死肉に肥えた虫たちが大地を埋め尽くす。

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