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私がバーンアウトしたはなし。ep.2

翌日から、私は2日間仕事を休んだ。

平日だったので当たり前に仕事に行かなくてはいけなかったし
ましてや今日は大事なリーダー会議や、
チームの年度末の評価をフィードバックする面談の予定もあった。

絶対に休むわけにはいかないのに、
どうしても体を起こして活動する気力が起きなかった。
体を起こすと、頭重感と倦怠感に襲われた。
食事も食べたいとも思わなかった。
行かなくちゃと思えば思うほど体が絞めつけられるような感覚で
焦り、涙があふれた。

このまま仕事に行っても、たぶん私は感情を整理することができず
まともに人とかかわることができないだろう。
より迷惑をかけてしまうのであれば、1日だけ休もう。
そう意を決して仕事を休むことにした。

仕事を休みたいと連絡するときは、周りに迷惑をかけてしまう罪悪感で
身が裂かれるような気持で更に自分自身を責めた。

1日目は、食事もとらずひたすら眠った。
刻々と時間だけが過ぎ、ずっと寝ていたから体が痛くなったが
それでも起きているよりはましだった。

明日は仕事に行けるんだろうか
今頃なんといわれているんだろう
役立たずなリーダーだって思われているだろうか
いや、自分がいなくても変わらないかな


『私って必要なんだろうか』


ふと思った。

仕事も、毎日の生活も、世界も、
私ひとりいなくなっても時間は変わらず刻々と過ぎている。

私は今、何のためにここにいるんだろう。
何をして何に笑い、何を目指してきたんだろう。
誰かのために費やしてきた時間は、ただ単に自分の身体と精神を
削るだけの時間だったのだろうか。
そんな感情がこみあげてきた。

笑っている人が、どうして笑えているのか分からない。
何かを解決しようとしている人が、なぜ頑張れるのか分からない。
今まで自分はどうやって生きてきたんだろう。


ふつう
って何だろう。


だれか、わたしがどうしたらいいか教えてほしかった。
どうしたらいいかわからない。
もう考えることすら苦痛で私はまた眠った。



 


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