インベーダーみたいな柄
街中でよく見かける女子の、セットアップで「インベーダー柄」の服があると思うのだけど、それを見かけるたびただなんとなしに母のワードローブを思い出す。
スナックを経営していた母だったから服の量は多かったように思い出すのだけど、ぎっしり詰まったワードローブの中にぶら下がっている白黒のパターン模様を見るたびに(これなんだろう?インベーダーがつながっているように見えない?)と深くなくて浅くもない疑問を持っていたんです。それを解決せずただただインベーダーの模様と呼んでいて、どこかしらでそのパターンの服を見かけても(ああ、母さんのインベーダーの模様だなぁ)と心で思っているだけ。それでいてカワイイ系の女子(10~20代前半)に未だよく見ることがあるのでいつまでたっても定番の洋服であるように思えて、人生が半分も過ぎた今頃になって調べてみなくては!と急に思いたった。なんでや。
インベーダーみたいな柄
で検索したら普通にでてきたのだけど、それが実は「千鳥格子」と言うらしい。え?千鳥格子って千代紙に使われるあの千鳥格子のこと?僕からしたら「はいからさんが通る」の女の子が着ていた着物だか袴だかに使われていたイメージがあるのだけど、あの千鳥格子??となった。あとあんみつ姫ね。
もう少し調べてみるとどうやらイギリスで生まれたファッションにかかせない定番のチェック柄でハンドトゥースチェックというらしいから「はいからさんが通る」や「千代紙」とは時代も時間も合わないパラドックス。それでもって「京千鳥格子」とかいう日本馴染みの伝統や伝承に絡みつく古都京都に根付くもようであるとか言い出してきたもんだから余計に困惑する。
時代はわからないけれど古来より世界中で使用されていた意匠である
という胡散臭い説明が出てきたもんだから、大衆を先導しながら洗脳してきた神の道はどこぞのデザインさえもとりこんで商売してきたんやろなと勘繰り脱線してきたのでこの辺で問題は解決としておく。
あの柄は「千鳥格子」
街中でよく見かける女子のセットアップで「千鳥格子」の服は膝上のスカートで大き目のボタンで黒のパターンがスタンダートだけどピンクやブルーの淡いパステル系も多いもの。
そうそうこれこれ。
街中でよく見かけないですか?ちっちゃなリスみたいな女の子が着ているやつ。こういう子は匂いにも髪にも肌にも努力を怠らない勝手な偏見もあるけどやっぱりかわいい。だから目を引かれるのか、母のインベーダーの記憶がそうさせるのか。いやきっと前者だからこそずっと心の片隅に記憶されていたのでしょうね。それでもって過去の記憶にもどってみると母のワードローブで眠っている印象ばかりでどんな時に着ていたのかなぁと思いだしてみたら小学校の卒業写真に着ているものを見つけた。水商売だけにもとが派手だったのかなぁとも考えたけど写真全体を俯瞰で見てもそんなに違和感がない気がするから今よりももっともっと個性が尊重されていた時代だったのかしら。当時の母は、可愛いとは違うかったけど。
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