展覧会評 by N.N
商店街から一歩入ったところに位置するギャラリーaaploitのガラス張りの小さな空間に、通りすがる人はちらりと目線をくれている。目線の先に興味を惹かれ、気が付けば私はそのギャラリーに足を一歩踏み入れていた。
私の目を引いたのは、左手中央に飾られた小さな作品である。が、存在感は大きい。前に立つと、こちらを見る母娘の眼差しに引き寄せられ、娘のお気に入りであろう2つのぬいぐるみへと目が移る。「こちらを見る」と書いたが、母娘の顔に目鼻口ははっきりと確認できない。画面中央右奥に、娘に