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那須歴史探訪館/隈研吾 建築探訪@2005.08 その17

昨日の記事の「石の美術館」から歩いて5分位の高台にある「那須歴史探訪館」も見学した。
2000年竣工。2005年見学。設計時期も馬頭美術館に近いせいか、切妻屋根の形態は似通っている。
石の美術館に比べると、インパクトは無いが、落ち着いた建築だったし、緑が多い周辺環境に溶け込むデザインだった。

坂を上がり、入口へ近寄ると、長屋門が表れて驚く。隈研吾氏の意向では無く、自治体の要望を入れざれ得ないとしか思えない。残念至極だったと思われる。

エントランス前に長屋門がある。


ガラスのパーティションに沿ってエントランスホールへ誘導される
丸太の垂木


低い軒先ラインが鋭いが、周辺環境に溶け込むデザイン
外周部にワラの遮光パネル

室内に入ると、ガラス壁面の半分が、ワラで出来た遮光パネルで照度調整されている。こういう展示も初めて見た。

ガラス壁面の内側には、アルミ・エキスパンドメタルの上にワラを接着して作った、可動遮光パネルを並べ、光量や視界を調整可能とした。このパネルは左官職人、久住章さんと協働して開発した。

那須歴史探訪館 | 隈研吾建築都市設計事務所 (kkaa.co.jp)


ワラの遮光パネル


内部は展示室としても暗い

石の美術館に比べると、インパクトは無いが、落ち着いた建築だったし、緑が多い周辺環境に溶け込むデザインだった。

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