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ムーン・パレス/ポール・オースター 図書館の書架から その3

1989年出版。1994年訳発行。
先日作者のポール・オースター氏が亡くなり、その記事でこの「ムーンパレス」を知り、読んだ。
最初は読みにくく、なかなか進まなかったが、途中からペースが上がり、読み進めることができた。
独特な表現、書き方があり、それに馴染めれば、面白くなってくるし、最後まで読める。
そういう意味で、村上春樹氏が訳している、アメリカの作家たちとは、少し違うと感じる。それが、オースターの特徴なのか、訳者の表現なのかは定かでは無いが..。

舞台はニューヨーク、主人公はコロンビア大学の学生、唯一の親族の叔父を亡くし、彼の遺産を使い果たし、ホームレスになるが、親友や恋人に助けられる。住み込みでエフィングという老人の書物の朗読や散歩の補助をする。やがてエフィングは自分の過去を話し始めるが…。

ネタバレしない範囲であらすじを書きました。が、結論として、面白いので一度読まれることをお薦めします。


お知らせ[恋愛小説]1978年の恋人たちの、ご愛読ありがとうございました。

続編は下記の通り予定しております。

6/10(月)より、第2部 1981年の甘い生活 10回を、
7/1(月)より、第3部 1989年の憂鬱 10回を
7/13(土)より、 1974年の早春ノート 10回+α(回数未定)
を予定しております。

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