谷川俊太郎詩集 自宅の書架から その18
この詩集を購入したのは、1980年頃だと思う。
前年に再発した自然気胸の手術で、卒業設計が提出できず留年していた自分に、アトリエで働かないかと、教授が声を掛けてくれた。
そんな頃にこの詩集を新宿・紀伊国屋で購入。
それ以来、谷川俊太郎のファンである。
その頃、フォーク界の大御所と言われていた小室等さんが谷川俊太郎さんの詩にメロディーを付け歌っていた。
九段会館でコンサートがあり、聴きに行った。
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
詩「生きる」〈谷川俊太郎〉より
一瞬、死もあるかなと脳裏の片隅に…。そんな時に、谷川さんの詩はこころの敏感なところに触れたのかもしれない…。
それから9年後、結婚し生まれた長男に「俊太郎」と名付けた。
最近では 自選 谷川俊太郎詩集 kindle版 を読んでいる。
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