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Bitches Brew/Miles Davis レコード棚から その12 

1970年発表。ロックやフォークから入ったので、ジャズは未だに縁が遠い。が、何枚かジャズのLPがあり。たまに聴く。但し、気軽に聴くわけには行かない。正座をして聴くような覚悟がいる。
これも名盤と言われる。
ジャズ史上最も革命的なアルバムの一つ。と言われる。フュージョンの分野を確立したことでも知られる。
メンバーも後に有名になる、ジョー・サヴィヌル、ウェイン・ショーター、ジョン・マクラフリン、チック・コリア等々が参加している。
しかし常に変動するトランペット・ライン、リズム・セクションが緊張感と躍動感を与え続ける。
しかし、このアルバムは自分で購入した記憶がないので、多分誰かからもらったと思われる…ちょほほ。

以下ALLMUSICのレビューの解説が詳しいので、日本語訳を引用する。

Bitches Brew レビュー by Thom Jurek

ジャズ史上最も革命的なアルバムの一つと多くの人が考えているマイルス・デイヴィスの『Bitches Brew』は、ジャズ・ロック・フュージョンとして知られるジャンルを確固たるものにした。オリジナルの2枚組LPには6曲しか収録されておらず、常時最大12人のミュージシャンが参加しており、その中にはすでに確立されているミュージシャンもいれば、後に有名になるジョー・ザヴィヌル、ウェイン・ショーターエアト、ジョン・マクラフリンチック・コリアジャック・ディジョネットデイヴ・ホランドドン・エイリアス、ベニー・モーピンラリー・ヤングレニー・ホワイトなども参加しているその中で。『Bitches Brew』は、もともとキーボード、ベース、ギターのヴァンプのグルーヴに閉じ込められた一連の長いジャムの音だと思われていたが、実際にはプロデューサーのテオ・マセロが様々なジャムから組み立てたレコーディングで、カミソリの刃、つなぎ合わせ、セクションからセクションへと進んでいく。「Pharaoh's Dance」は、滑りやすいトランペット・ライン、リズム・セクションの端を迂回するマクラフリンのスナッキーなギター・ナンバー、そしてドン・エイリアスのコンガが真ん中をすり抜けるシーンで幕を開ける。CoreaZawinulのキーボードは、Harvey BrooksHollandのベースがエコーし、アクセントを付けた、心に残るリフのモーダルなグルーヴを生み出します。タイトル・カットは当初、5部構成の組曲として作曲されたが、3部のみが使用された。ここではキーボードがミックスを貫き、大きな和音が歪んだハーモニクスを鳴らし、デイヴィスはモードの外でリズミカルにソロを披露する。マクラフリンのコンピングがヴァンプを生み、ベースとドラムが残りを担います。これは、デイヴィスの後期のレコードに登場するディープなブードゥー・ファンクのほんの一部だ。サイド3は、マクラフリンとデイヴィスが「Spanish Key」のロックステップの催眠術のようなヴァンプをめぐって4と8を交わすところから始まる。ザヴィヌルの叙情的な感性は、コリアが飛び回るようなコーラスに近いものを提供している。コンガとドラマーがベースラインと対比する。この曲は、アルペジオのブルース・ギター・ランの下にオルガンの演奏モードをフィーチャーした短い「John McLaughlin」にほぼ繋がっている。「Miles Runs the Voodoo Down」に代表される『Bitches Brew』の最後は、ジミ・ヘンドリックスの影響を反映しており、分厚くスリップしたコードと、デイヴィスがリズム・セクションのファンキーさを通して幽霊のようなメロディを奏でている。それは踊っているように見え、次第に混沌とし、やがて崩壊しそうになり、やがてゆるい霧の天底に揺らめく。ディスクの最後を飾る「Sanctuary」は、このバンドのために作り直されたムーディーなエレクトリック・バラードとして、その完全性を十分に維持しながら、完全に作り直されている。Bitches Brewは、21世紀になっても新鮮さと謎を保っているほど先進的です。


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