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書きたいだけ書く日記 2022/02/27

 ウクライナ侵攻考察、怒声がこわい、あさま山荘鉄球突入のこと、「救わ/掬われる」、など。

2022/02/27 ほんの少しのさじ加減

 ウクライナ侵攻、少しみんな飽きてきただろ?! 。ずっとやばいのにもうL字画面ではないし。侵攻ですら消費されるものになっている。こわい。お心の優しい人達の間では「ウクライナの恋人たち」というフェイクというか過去の動画が、まるで今のもののようにリツイートとかされているし。情報は一つもそのまま信用出来るものはなくて、精査に自分の知性が試される。こんなに気が抜けないなんて、まったくもって立派なディストピア。

 学生時代、全然その講義とは違う話しかしない教授が、ソ連崩壊直後にご友人に手紙を出そうとして、あっCCCPじゃない、ソ連はもう無いんだ、でも国として独立したのだろうかと悩んだ末、Ukraineと書いて出した、という話を思い出した。その逆になるかもしれないのね、と思う。
 ゴルバチョフはこの状況、どう見ているのだろうか。ソ連を終わらせた立役者、ペレストロイカの人。今また、今度はロシアの名のもとにやっていることは逆行しているように感じる。
 どこかの民放ではウクライナとロシアが兄弟国とか言っているのを見た。よー言うなー。社会主義体制とか冷戦のところから普通に調べて出直してこいって話。ウクライナにとって対等ではない悪魔のようなもんでしょ。

 なにか有事が起きるとメールをくれる友人からメール。仕事でサンクトペテルブルグにいるとは知らなかった。数日内に母国に一時帰国を考えているという。え、そこ、やばいかね、と思って調べたらやばいな。旅客機のロシア発着便が停止するらしい。もう欧州便はいくつか止まっている。もし全停止したら陸路かな。西向きはこわい…じゃあ東向きの列車と思うも、このご時世にシベリア鉄道なんて私は嫌だ。間に合うとは思うけれど、まずは本人たちの身の安全を祈る。いやはやこの展開は予想していなかった。

 息子1は早くも塾の高校講座に参加し、帰宅後はゲームにうち興じている。ここのところしばらく、子がゲームをして無くて忘れていたけれど、人がゲームしながら出す声が苦手。いつの間にか、そうなっていた。学生の時はそんなことはなく友人たちと大いに声張り上げていたものだけど、いつのまにかゲームでも怒声や大声が嫌になった。

 晩飯、クリームシチューと酢モツ。酢モツはセブンイレブンの小さいカップのもの。これが信じられなくうまくて、食事のメニューに関係なく、見かければ買ってしまう。久しぶりに買えて狂喜。

 明日はあさま山荘事件の日。友人の誕生日。この日になると確実に思い出す。というのも友人の母の出産武勇伝が好き過ぎるのだ。山荘のテレビ中継を陣痛に耐えながら、生まれるギリギリまで固唾を飲んで見ていたものの、あえなく分娩室に連行されて友人は生まれ、クライマックスの鉄球突入が見られなかった…という話。それを本当に残念そうにおばちゃんご本人が言っていたことが、ほんとうにたまらなく好き。

 もう本人がとっくの昔に亡くなっちゃっているので確かめようがないのだけれど、あの事件に実母の友人が関わっていたらしい。私のおぼろげな記憶では、その人は亡くなっていた。大人になって、あの事件に至るまでの過程を知ってからずっと、いい気がしない。狂気と結果の陰惨さ。事件に関わって殺された、妊娠していた人の子は生まれていたら私の同級生だ。それはそれなので私がそれに対して気持ちを揺らすことはないけれど、生も死もほんの少しのさじ加減なのだと思う。だからこそ、あの事件の日に出産し、明るい悔いを持っている友人の母にものすごく救われる。「救われる」というか「掬われる」、だ。暗い泥沼からすくい上げてもらえるような感覚。

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