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書きたいだけ書く日記【2021/08/30~9/05】

TOKYO2020パラリンピックも終わり、夏も終わりに近づく、一週間。画像はこの週9月2日、息子に出したジャージャー麺。

2021/08/30(月)夏の終り

 息子1夏休み終了。登校開始。前後期制でまだ前期が終わってないので新学期ではないらしい。
 12日後に定期演奏会を控えているのでこの状況で部活有り。弁当を持たせる。
 感染状況からか、行事が年間計画と大幅にずれている。開始日もその後のテストも全部日が違う。となると行事に当たらないはずと取ったワクチン接種2回目に当たりそうで気になる。
 息子2の方は明後日9月1日に新学期。こちらはディープ宿題ブルー。ブルーになるのもちゃんとしようという気持ちがあるからなのだから、わが子ながら立派。私はその歳の頃、大切なのは色んな音楽と文学とゲームそれだけで、後はちゃらんぽらんだった。身なりは普通でもアウトロー臭をぷんぷんさせているもんだから不良やヤンキーに絡まれたし、絡まれれば即殴りつけるような、規範意識が希薄な子供だった。そもそも母方にはそういう人がぞろっといて、実母もそうで血のせいと思ってきたし、喧嘩っ早い息子2もこっち側と思っていたので驚く。
 注文していためがねが届く。これはコロナ対策。すぐ目が痒くなる私が出先で絶対に目をさわらないため。これなら無意識で触ることはできまい。そしてやばい飛沫の直接ゴールインも防げたら良い…こちらは希望的観測。早速かけて外出すると、世の中がよく見える。こんなに見えてなかったのかと感心してしまう。
 夕方帰宅の息子1に今後の行事計画を聞くとやはり定期テストが大幅にずれていた。2回目接種の日まで前期の期末考査。間一髪。もうまた予約変更なんて無理ゲーやりたくない。
 富田宇宙さん、メドレーリレー銅メダル。メダルには自己ベスト更新しないと無理と言っていたところ、実際に更新してメダル。すごい。配信を切り損ねていて未だ届く小学校からのメールで、ちゃんと卒業生であることをアピールしていてホッとした。こんなご時世でなければきっと小学校の体育館でパブリックビューイングとかしただろうに。
晩飯、キーマカレー、キャベツときゅうり・ハムのサラダ、ゆでアスパラガス。

2021/08/31(火) 八月尽

 わが事と思ったら毎回抜刀するのかよ。
 というのも、私のタイムラインの流れのまにまに在る人々の、社会問題や事件にすぐ反応してアクションする様がそれで、まあ見ていてしんどいし、むずがゆい。自分でも何かしらの自覚があるようでなんでもわが事と思って反応しすぎちゃう、なんて言ってるけれどその人のアクションは丁寧な言葉を使いつつ抜身の刀を見せてくるようなもので、もうねえ、それが出来る人は弱者じゃない。ああすごいね、と棒で褒めてやりたい。目にしただけで必ず言葉の刀傷がつけられるからそろそろミュート/ブロック案件と思っている。私のタイムラインは私のものだ。

 八月尽。すっかり暑いけれど、太陽は今より涼しかった時代と同じようにちゃんと秋に向かって傾斜していっている。光は秋の色だ。朝も5時は暗い。
 息子2の学校は明日から学校で、今日が夏休み最後の日。本人は宿題やら何やら気になろうけど、最後の日を楽しんで、とLINEする。息子1、今日は明日からの分散登校に備えてタブレットの使い方や授業の受け方のレクチャーを受けて昼前に帰宅。

朝飯 ロールパンのキーマカレードッグ 巨峰 私はハムとキャベツキュウリのサラダ
昼飯 中華風あんかけ丼 厚揚げの煮物(残り)、私はあんかけの頭、大豆メンチカツ、納豆、ねぎ塩冷奴
晩飯 力尽きてかまどやの弁当

2021/09/01(水)September

 9月だ。息子2が新学期なのでLINEするも登校した後で既読つかず。それでも送っておく。
 Noteの日記更新。私の祖母の戦争の話の記事の関連として出てくる戦争体験の記事をたくさん読む。
 11時20分、いったん終了。午前中、たくさん書いたので午後はびっちり・だらだら・たっぷり読み物をしようと心に決めて、皮膚科へ。家を出る前から急にかき曇って、窓を閉めたり洗濯物を軒に寄せて出る。
 治療後は健軍神社へ。朔日参りの人がまあまあいた。1日と15日は頭を幣でしゃらしゃらしてもらえるというのに、感染予防のため中止。但し書きが貼られていた。しゃらしゃらしてもらえたら目下円形治療中の身としては心強かったもののしかたない。1日なので境内の小社も全部手を合わせて買物へ。ユニクロで家着を買う。

 こうした自粛を見ていると、だんだん伝え聞く戦時下のようになってきたと体感する。これまでも決まりばかりきつくして戦時下じゃあるまいし、という意見はツイッターで見てきたけれど、それらは大抵状況と秤にかけるのがうまくいってない、恣意的解釈の人ばかりだったから、その締め付けへの抵抗感に同情はするものの、私は全く賛同していなかった。
 何に似ているだろう。敵性語使用禁止にやや似ているか。人との接触に関わるものは直接でも間接でも全部避けとく的な。その思考停止ぶりが似ていると思うのだ。問題の焦点はそこじゃないのに。

 家に帰る前に小学校の前を通ったら、富田宇宙さんの横断幕が出ていた。ちゃんとしてくれてうれしい。冨田さんはこの地域の子で、オットなどは小学校もスイミングスクールも、高校も一緒。息子1は塾も一緒。どこも卒業・卒塾生として入れ込んでいる。疾患があって何もかも人と同じようには出来ない息子2を持つ母としては富田さんの活動は勇気づけてくれるもので、もう身内気分で見ている。
 ちなみに宇宙さんという名はこれで3人目。一人は同級生のお父さん、もう一人はその同級生を知る人が「他にもいる」と言っていた人、そして富田さん。熊本県内で流行ったものなのか。
 午後、朝井まかて『すかたん』を読む。何度も読んできているが、細々とした着物の柄や天井の造作など、知っているものもあらためて詳しく調べながら読むと新しい感覚。しかし調べ物はしばしば脱線してふと気づくと関係ないものを調べている。あぶない。
 夜 回鍋肉、味噌汁(大根・人参・玉ねぎ・茄子・南関あげ・豆腐。熊本の麦味噌。鶏出汁)ごはん

2021/09/02(木)一人槇原メドレー

 朝から薄暗い。日の長さとか天文的な問題ではなく、雲が厚くて曇っているのだ。
 朝飯、ピザトースト。もう私は糖質については機会飲食で、常には食べない。しかしどうしてもピザ味のものが食べたくて、グリーンサラダにピーマンと玉ねぎ、シュレッドチーズをプラスしてみる。ドレッシングに少しのケチャップ。まあまあのピザ感。

 無駄な時間こそが人を豊かにすると思う、と言うのは負け惜しみかもしれない。 その時間が溶ける感覚がすごく嫌だけれど、調べ物の脱線や文字を追うことはそういうことだから良しとしなくてはと思っている。

 今日から息子1は学校も塾もオンラインで一歩も家から出ない。午前いっぱい授業の間、私も書き物。とてもはかどった。疲れた後は謹呈の歌書を読む。いただいて読んでお礼を送りたいのに、最近読むのが全然間に合わない状態。(ちなみにいただいたものは全て読んでいる…読んだものは間違いなく私の血肉になっているのでお礼が出したいのだ)
 昼飯 ジャージャー麺 私は具を豆腐にかける。
 食べてすぐにユニクロへ。前日セール価格で試しに買った家着がとても着心地がよかったので、同型他色を買うため。茶色と白を買い足す。息子1に頼まれていたTシャツも買う。どれもセール価格。凄まじい。
 疲れてしまって2時間休む。読書と歌書読み。ポストに現代詩歌文学館から封書が来ていた。
 晩飯を作りながら鼻歌。槇原敬之の「冬がはじまるよ」から「北風 〜君にとどきますように〜」「ANSER」、「うん」、「花水木」。鼻歌のつもりがだんだん大きくなって本気になってしまう。
 晩飯、鶏の照焼、田舎のババアの味噌汁、きゅうりとちくわの酢の物、ごはん。

2021/09/03(金)推しの大一番

 起きて、曇っている。そしてむわむわと暑い。
 朝ごはんに、大根とわかめ豆腐の味噌汁、スクランブルエッグに生野菜と焼きソーセージを添えたもの、ごはん、ゴールドキウイ。私はごはん以外を食べる。
 どうにも絶不調。何をする気にもならないのでPCのデスクトップの整理やメール処理、ブラウザのお気に入りの整備。これも巡り巡って私が大変なときの助けになるはず。
 諦めて寝っ転がって、九螺ささらさんの歌集『ゆめのほとり鳥』を読む。
いろいろやる気を出す工夫をしても駄目。だんだん卑屈になってきたので石牟礼道子『食べごしらえ おままごと』を読む。ひけらかさず格調高くもやさしい文章にいつ読んでも包み込まれる。自然と元通りになる気がしている。
11時豪雨。雨雲レーダーを見て待ち、11時半皮膚科へ。

 昼、息子1にキャベツ入りたらこパスタときゅうりのサラダ。私は生野菜とチーズゆで卵のサラダ。タレつき唐揚2個
 午後、本来予定していた歌集のお礼状書き。書き道具を買い替えたい衝動。こないだ超よろしい便箋や葉書をたくさん買ったので紙はいい。万年筆2本とも絶不調。水性太字も絶不調。もっと書いて楽しいものが欲しい。

 夜パラ競泳100メートルバタフライS11決勝。嬉しくも困る。そもそも私がパラ競泳を見始めたきっかけは木村敬一さん。彼を見てきたところに富田宇宙さんが現れた。クラスが違うので安心して応援していたら富田さんが同じS11になってしまい、二人で争うという悩ましい状況が続いているのだ。木村さんは文章がうまく(アメリカでの武者修行記、とても良い)、冨田さんは地元の子で、二人とも推しなのだ。予選タイムから予想された通り二人の激しいトップ争いになった。木村さんが金で富田さんが銀。リオ銀からの木村さん、障害が進んでいく中で必死にやってきた富田さんを思うと、もう言葉もない。テレビの中の人たちも同じで、涙しながらしみじみと噛み締めていた様子。

2021/09/04(土)古地図Love

 家族の休みの日は猛烈に損してる気がすることが、損していると思う(小泉進次郎構文)。オットはカレンダーに関係なく働くので休日もまた然りで、そこに中学生の休日が加わって日取りが悪いと私がお仕事に集中して取り組めるのは週3とかになる。
 自分のデスクでやろうにも、エンジンが掛かった頃に食事の相談とか、息子1はドアを開けてこちらが気づくまで変顔などしていて著しくペースを乱されるから、もう最近はやる前からやる気を失っている。
 岡本かの子が執筆を邪魔されるのを嫌って、一粒種の目の中に入れても痛くないはずの息子、太郎を柱にくくりつけて書いていた話とか、息子さんの進学に合わせて石牟礼道子が「集中して書きたい」と家を出た話など、どれもこれも、私ほどの人間にもわかり過ぎるほどわかる。使える力は一定量しかなく、人に振り向けて使うのも消費で自分のやりたいことに振る力は減ってしまうことに先人たちも困っていたのだ。

 午後、家族が寝落ちや勉強などしている間に、明治期の近辺の地図を見る。江戸期の手永ごとに村となった後のもので、何度かの合併と丁目変更後、正式な住所から消えた地名を眺める目的。くずし字辞典を見つつ、ひたすら楽しい。大学時代、学芸員資格のために取った古文書学で苦しんだのは今、地図を見て楽しくなるためのものだったのかよ、とこうしたものを読む時いつも思う。熊本市では消えた地名が当該地区の公園名になっていることが多い。現在の地図と古地図と突き合わせると確かにそこにあったことがわかって胸熱。
 土地や自然、建物は残り人だけが入れ替わっていく。地名もそこにいた人も100年も経てば忘れられていく。ただの〇〇1丁目とか新しい街に生まれ変わっていく。それはさびしいことではあるけれど、私は忘れられていくことで土地が浄化されるような気すらしている。色々歴史を背負ってると土地も荷が重そうだもの。
 晩飯、ミートボールスープ、鶏チリ ごはん スープ、思いつきの割に美味。しかしゆるくし過ぎてイメージと違うので要改良。

2021/09/05(日)パラリンピック閉幕

 家族が仕事や学校に出かけるなら起きたいのでそうしているけれど、みんな起床時間がまちまちなので私ばかりが規則正しい。今日はオットが早出で普通に起きた。
 起きたらパラのマラソンが、車いすから何から、マラソンと名のつく競技が全部いっぺんにやっていて、見る側にとって楽しいカオスになっている。運営は大変だろう。朝食の支度をしたり食べたりしながら見る。たまらない愉悦。
昼飯 パン・ド・ミでホットサンド(息子に)。私はミートボールのスープと、あるもの。

 お礼状書き2通と、詩歌文学館への展示許諾の返信を作る。夜、近所のポストに投函しようと行き、収集時間が翌日14時過ぎなのでそのまま持ち帰る。休日から平日という時、家の近くのポストは丸24時間開く。翌日11時半には本局の前を通るのでそこで出した方が早い。
 夜の街はとても気持ちいい。今年は涼しくなるのが早い。この分なら散歩したり運動したり、予想より早い時期から再開できるかもしれない。ここしばらく、夏は不摂生の埋め合わせが出来ない年が続いている。

 パラリンピック閉会式を見た。よかった。可能性を感じる内容。パリのオリンピック・パラリンピックがとても楽しみになってきた。私はちょろい人なので、パリに行きたくなった。
 晩飯はオムライスとアボカドツナサラダ、茹でアスパラガス。
オットの帰宅の知らせに合わせて作るも、いつもの知らせから帰宅までに比べてかなり遅い帰宅で、オムライスが冷めてしまい不愉快。不愉快の元が美味しくない思いをするのだから因果応報なれど、美味しいところで食べさせたい私の気持ちはどこへ。

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