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書きたいだけ書く日記【2021/08/16~08/22】

長雨と祖母の戦争の話、1年ぶり10回目登場、の1週間。

2021/08/16(月)長雨

 起きたらまたしてもよく降っている。いい加減もういい。
 家族が家を出たらやることやろうと思っているのに駄目な日。体がとてもつらくて使いものにならない。コントロール不能。腹痛があるのでロキソニンをキメる。 8時から熊工の試合。応援の、1番打者に使うスローダウンという曲を聞くため。しかし不思議。学校が近く家のそばでよく見かける野球部の子たちをテレビで見ること。応援の吹部には子の先輩も居る。
 しかし演奏、少し気になった。パワー不足に聞こえた。ネットで反応を見ると良かったという声が多かったけれど。やっぱりコロナの影響か。この1年半、日本中の吹奏楽部・楽団がどれほど足りた練習が出来ていないか知っているだけに何も言えない気持ち。
 11時前、塾に息子1を送る。体調全然回復せず。仕方ないのでウォッチャー業に励む。人の噂話と悪意の総合体のような女性向けサイトの読者体験投稿のコーナーを読む。投稿者の名前と、投稿内容の中での名前が一致していないものがいくつもあるし、プロの手による素人を装ったお話がかなり混じっている印象。パターンが決まっているし創作しやすいだろう。しかし本物の投稿者がいるとして、そのパターンをちゃんと踏襲して送ってくる読者もなんだか嫌。独特のムラのルールを感じ取ってそれに合わせる感性に戸惑いを覚える。

2021/08/17(火)まだ雨

 まだ雨は降る。今ここは大丈夫だけど大変なところは大変だ。
 台風の時、しばしば見る「自分のところがよければいいのか」という言葉。出どころも宛て先もどちらも自分になり得てナンセンスな武器だと思う。まあ自分が良ければいい、本当のところ。だけど自分以外の人の不幸を願っているわけではない。それなのにそんな言い方して正義らしい感じで人を責めて嫌なやり口。
 だるくて一日やはり使い物にならないが、完成させておいた陸軍省で働いていた祖母②をnoteに上げる。知りたい誰かに届きますように。

 アフガニスタンのこと。ガニーやカルザイの心配よりも、女性という性に生まれついた人たちの今後に絶望する。いつだって、世界のどこに生まれついたって女ってだけで損だもの。月経とか妊娠・出産とか女という性別に基本装備としてついてくるものがもたらす不便と不具合だけでも結構いっぱいいっぱいなのに、さらに不条理がついてくるのだから。一度少し良くなったものがまた退行する絶望を思うと絶望する。なにもないところに民主主義の国家など生まれないから、独裁か専制にしかなりえないと思う。

2021/08/18(水)長雨降り止む

 オット、やっとのことワクチン1回目。こんな機会はめったに無いと面白がって大規模接種会場に予約。ただ行って帰ってくるだけのものを数日前から「どうやって行こうかな」などとうれしそうに大騒ぎして、いそいそと行った。あまり痛くなかったらしい。すごく痛いと脅しといたのに。
 午後、息子2に届け物をしての帰り、北バイパスの辺りで久しぶりに青空が見えた。空の雲が薄くなると、長く降り続いて地に満ち満ちている湿りが蒸発しようとするのか、遠くの御船の山々、つながっている阿蘇、どこからも山霧が湧いてきているのがよく見えた。
 夜また少し降る。雨の音の間にコオロギの声が聞こえる。いつもは7月の後半ともなれば子らがこわがるほど鳴いていたのに、この長雨の前まで全く鳴いてなくて今年は一体どうしちゃったんだろうと思っていた。
雨の間に虫たちの準備が完了したのだろうか。秋の領域に立ち入ったな、と思う。

2021/08/19(木)売ってるなら買う

 起きて目がしっかり開く。久しぶりの感覚。そして明るい。これも久しぶり。体調もそんなに悪くない。バイオリズムに天候条件が重なってひどい数日を過ごしていたのだろうか。
 少し書き物をし、短歌を作る。そのあと傘を干し、靴を干し、タオル類も洗って干した。
 オットはそれなりに副反応。起きているとじわりとつらそうで休みを取っといて大正解。副反応は本当に人によって違う。私はなかなかひどくて3日食われた。自分が終わった今となっては、家族が軽いと気が楽。
 お昼は簡単に家で美味しいものを食べようと、サーモンちらし寿司。硬めに炊き上げてちらし寿司の素を混ぜ込む。晴れて窓を開けている夏のお昼。炊きたてのごはんとむせ返るような酢のにおいが加わって、とても懐かしい感じがする。記憶の遠くにある夏の光景に重なる。たくさんのことを考えておらず単純な子供の私が、私の中から顔を出してくる。あの日の私も、今の私も現役で私の中で生きている。歳を重ねてきて自分がたくさん増えるとは思ってなかった。これもなかなか悪くない。
 昼ごはんの後もオットは副反応なのか深く眠っている。そのままにして息子1を塾に送って、買物。
 午後、また短歌を作る。心を強く持って創作することは難しいこと。ぶれない自分なるものが売ってるなら買うのに。
書きためていた祖母の戦争体験③をnoteに上げる。これで最後。Final。

 そもそもnoteに上げたい話ではないので、③を出す今も気が乗らないけれど、この話を沢山の人に届かせたいと思っているから、そのままそうする。
あそこでの祖母の体験は本当に変わっている。異世界体験に近い。ありがちな話でないから、誰かが書き残しておかないと永遠に消えてしまう。歴史学科出身の歴史ウォッチャーとしてはこんなもったいないことはない、と思ってしまう。

2021/08/20(金)子のワクチン接種

 夜中、また叩きつける降りで目が覚めた。朝も重い曇天。開けたカーテンをまた閉めて電気をつけた。
 朝、サラダゆで卵ハム塩バターフランスパン(私は無し)カットメロン、コーヒー。
 昼の息子1のワクチン接種が気になって、やることが手につかなかった。11時15分に塾の隣のコンビニで息子1を拾う。コンビニの裏は事故で警察が来ていて、表も車がめちゃくちゃに停まっている。小学生の塾生のお迎えらしく、コンビニはいい迷惑だろう。
 息子1、ワクチン1回目。12時からなのに張り切って早く行き過ぎて周囲を3周しても時間が余って、諦めて11時45分に行く。私のかかりつけ、ここには何回か息子たちもお世話になっているからか、息子1を見て奥様びっくり。「大きくなって…ほっそりして…お母さんに似たの?」とおっしゃる。
 あっという間に接種。中待合まで一緒に行ったけど幼児じゃないし、これも練習ということでそこからはひとりで行かせた。息子1、自分でちゃんとやり遂げた。生後3ヶ月で初めて予防接種をさせた日を思い出す。大騒ぎも大暴れもせず一瞬泣いて涙を流しただけで素晴らしい赤子だったし、それからも注射を嫌がることも泣くことも一度も無かった子が、今度はついに付き添い無しでやり遂げた。重ねて素晴らしい。しかし制服は考えもの。肩が出ずシャツは全部脱ぐ羽目に。
 かくして予約10分前の50分には打ち終え、アナフィラキシーもなく帰途。
鮮ど市場で好きなものを買ってやる。ぶどうとコーラ、サーモンのお寿司をたくさん。きゅうりが欲しかったけど長雨のせいでものすごく高い。3本298円。昨日のマックスバリューと一緒。
 息子1は一日元気いっぱいだった。夜になり微熱が出ても動画を見て歌ったりピアノを弾いたり。
 晩ごはん、ナスとピーマン豚肉の味噌炒め、冷奴(野沢菜ちりめん乗せ)、オクラの胡麻和え、大根と白菜の浅漬、ごはん。
 コロナ、熊本の患者人数過去最多、300人超え。熊本市の自宅療養中の50代男性がどうしても入院したくないと留まり自宅で死亡。飼い猫の預け先がないので悪化していくのに自宅に留まっていたらしい。理由があると思ったら猫ちゃん。切ない。言葉もない。

2021/08/21(土)1年ぶり10回目

朝から微熱。だるい。気分も上がらず。せっかくオットと息子1が早めに家を出ても動けないのだからどうしようもない。午前中は晴れるというので出かける前に洗濯。長雨の反動。
皮膚科、ものすごい混み様でしまったと思う。土曜は平日来れない人が多いんだから行かないようにしようと思っていたのに。立って待っていたら、診察が終わったおじいさんが私の至近距離1メートルも開けずに立つので驚いて、風防室に逃げる。すぐに待合が空いたので移動。その後も常に立ち待ちの人がいっぱい。
それでも1時間ほどで呼ばれる。数日前から出来ていた髪の空きを見せると「おっ、出来ましたか」と先生は言う。円形脱毛との診断。来た。だろうなと思う。1年ぶり10回目ぐらい。これまで1年ぐらいしたら勝手に生えてくるので放置してきた。3月ぐらいからぞろぞろ抜けてることで先月受診していなかったら言わなかった。ただの脱毛は年齢由来だけど、円形なら治療できるという先生に、
「先生、円形が出来ると全体もぞろぞろ抜けるんですかね?」
と質問。そうだとのことで、ほほーと思う。おおかたストレス。これまでもそんな感じ。顔だけはしっかり前に向けて、ゆっくり慣れていくしかない。
 健軍神社でお参りして買物へ。きゅうりがついに1本198円。長雨の余波、来るとこまで来た。米や味噌、食料品を買いにマックスバリューへ。アジア系の外国人の、私よりは若い女性に「すいません」と呼び止められる。「ゴマ、ホシイケド、ドコニアル?」とのことで困っている様子。一緒に探す。高級なお高いゴマしか見つけられず。ゴマってもっとあるはずなのになぜ…ともやもやしつつ味噌の棚に行くと隣にたくさんゴマを発見。「ゴマ、こっちにいっぱいあったよ!」と呼びに行って知らせた。すっきり。

 寝る前に視覚障害のパラ競泳日本代表の富田宇宙さんと木村敬一さんのテレビ番組に気づいて見入る。富田さんはオットにとっては出身校の後輩であり子らにとっては先輩で、この2年ほど注目して見てきた。
今回のTOKYO2020で木村さんに金メダルを取ってほしいという富田さん。活躍がパラを知ってもらうきっかけになればとも言い、長くこの競技を続ける人へのリスペクトも見て取れた。それに対しての木村さんは純粋に競技として勝負の追求を、と言う。最初からの人と進行する中途障害では違うのかと思った。全て吹っ切ってやっているようで、富田さんの中には葛藤があるのだと思う。承認欲求や価値づけを満たす方向に行くのは致し方無い。しかし競技を追求している人にはそれが腹立つだろうというのも。
純粋に競技が好きでそれを第一義として追求している人と、認められることに心が傾いている人とではどうしても度合いが違うだろうと思った。これは障害に関わりない、人が何かを取り組む時の根源問題。
結構きっつい内容なのに、番組は二人の友情物語仕立てで微妙。木村さんに言われて富田さんの顔色がさっと変わって、すぐ気づいた感じがわかった。そこはほっとした。

2021/08/22(日)

 今日も微熱。仕事のオットを送り出しぐったり。毎日ぐったり。
 息子1、11時過ぎに起床してそこからミニピザを2枚とカットメロン。
私はひたすらぐったり。洗濯だけは済ませて昼までに干した。怪しい天気だけど乾けばなんでもいい。
 昼ごはん、私はダウン。息子1は自分で焼き飯を作った。自分なりの段取りもしていい感じ。出来上がりはまあまあの見た目。味が薄いのは次回改善すればいいし、濃くしなかったことは良かった(後で修正できるから)と伝える。
 結局一日あまり使い物にならず。ほぼ出来た「短歌『読んで』みた」、読んで良かったら上げるつもりが、頭が働かず読んでも頭に入らず、諦める。

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