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Day 8

映画『花束みたいな恋をした』を観てきた。ひとりで。

過去に当てはまる恋愛がなくて、掘り起こされることはなかったな〜。
カップルがチラホラいたけど、彼らはその後無事だったのだろうか。
あれ、カップルで観るのキツいよ…目をそらしがちなことをドーンと突きつけられる。

小さな違和感が積み重なると、お互いに嫌い合ってるわけでもないのに『別れ』という選択しか出来なくなる。
出来なくなるというか、それしかお互いに幸せになる方法がなくなる。

あのとき、すでに結婚していてこどもがいれば二人は別れなかったんじゃないかな〜って思うけど。
カップルだったら別れるけど、夫婦なら別れないというのもなんというかあんまりいいものでもないんだけど…

すでに自分の立場が立場だからそんなことを考えてしまうのだろうか。

イヤホンに始まり、告白のスマホ越しとか、死の受け止め方とか…
ラストにエグられる部分が多い。

『もうどうでもよくなった』

このセリフを吐いたとき、本当にこの2人は終わったんだなって。
自分のことじゃないけど、目の前で恋の終わりを見てしまった痛みがすごかった。

私の中には過去を現状維持したい麦くんみたいな思いが半分、未来も継続というかそれ以上を望む絹ちゃんみたいな気持ちが半分。
100%麦くんでいられれば今は辛くないのかもなぁ…

最後にファミレスで泣くシーン。

過去を思ってもう戻れないことに泣く麦くんと、あんな未来はもう描けないと泣く絹ちゃん…
どっちの気持ちも痛いくらいにわかって泣いた。

夫婦として、もう戻れないし明るい未来も描けない今の私には『もう悪あがきはやめよう』って思わされる映画だった。