禁欲日記第14話(7日目)~凝(レーシック)~
4日ぶりの更新で申し訳ない。実はレーシック手術を受けて、目がしんどかったので文字を打つ気にならなかったのである。手術から2日たった今は長時間画面を見ても平気である(少し疲れやすい気はするが)。レーシック手術について、感想は一言でいうとすごいである。語彙力を失うくらいすごかった。まずレーシックというのは角膜を削って視力を上げるという手術なのだが、手術の前に視力から逆算して、どれだけ削る必要があるか、それに耐えうる角膜の厚みはあるか、目の病気の有無など検査をする。そしてその後手術室に行くのだが手術が本当にすごかった。手術では点眼麻酔というのを使うのだが、名前の通り目薬型の麻酔である。すなわち眼だけを麻酔して意識はある状態で行われる。その時点で私は恐怖を感じていたのだが、どこか高揚感のようなものも感じていた。手術中意識があり、意識があるまま目がよくなるということへの好奇心である。まず目を開く器具のようなものを取り付けられる。これは麻酔下で行われるので痛くはないが、不快感があった。そしてすぐレーザーで角膜を削り始める。機械のようなものが右目に降りてきて、かなり目の周りを押さえつけられる。実際手術中の痛みはこの圧力によるものぐらいである。そして助手(?)のような人が「レーザー17秒です」などと言い、レーザーを照射し角膜を削り始める。次にまた別の機械で同じようなことをされて片目は終了である。右目が終わった後、手術室のベッドに仰向けに寝ている私は天井が見えたのだが白くかすんでいてよくわからなかった。すぐに右目に布をかぶせられ、左目も同じことをして終了だった。本当に一瞬だった。15分ほどと聞いていたのだが、5分ほどのように感じた。しかも手術中、この技術に感心しきっていた私は、恐怖感など一切感じなかった。その後休憩室で20分ほど目をつぶり説明を聞いて帰るという流れである。しかし、術後20分目をつぶれと言われても、やはりよくなった目で早くものを見たいのが人間である。好奇心に負けた私はそーっと目を開けあたりを見たのだがやはりよく見える。白いもやがかかっているような見え方だが視力は上がっていた。普通に感動はしたのだが、想像していたほどは感動しなかったというのが本音である。そのまま薬の説明や気を付けることなどを聞いて帰路についたのだが、帰りの電車がかなり地獄だった。これは個人差があるっぽいが、私の場合目が乾燥して痛すぎてまともに開けないほどになった。病院を出たときはそこまででもなかったのだが、出発してから10分ぐらい、ちょうど電車に乗るときぐらいでそうなった。目をほとんど閉じたまま電車に乗り、気合でiphoneを開き迅速にspotifyを起動しお気に入りのプレイリストをシャッフル再生した。おそらくこの時私の指は人生で最も速く動いていた。そして乗り換えの時など必要な時しか目を開かずに何とか最寄りまでたどり着き、涙目で帰り道のコンビニで弁当を買い、薄目で家までたどり着いた。目の痛みもあるが、メンタル的にもかなりつらかった。家に帰ってもスマホを見るのもつらいので寝るまでの時間ずっと音楽を聴いて過ごした。落ち着いてくると、以前からスマホ離れをしたいと思っていた私は、逆にこの状況が強制的なデジタルデトックスになっていて割と気分が上がった。寝て起きるとその痛みはほぼ消えていた。そこからは快適な良く見える目との生活がスタートである。もしこれを読んでくれている人がレーシックをするなら、帰りは可能ならば車で迎えに来てもらったりすることを勧める。
関係のない話を長々としてしまったが、もちろんこんな状態で抜けるはずもなく気づけば7日抜いていない。しかし、手術から復帰し元気になってきた今、勝負が始まる。7日抜いていないので最低限はokなのだが、ここから記録を伸ばしていきたい。
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