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ワールドトリガー 4 (ジャンプコミックス)

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この作品の、本当の世界観=チーム戦の幕開け。
少なくても今は、人間同士の戦い(ほぼゲームに近い)

傷ついても肉体の損傷はなく、退場しても命はとられない。
ただ、問われているのは、ユウマたちの未来。
命こそかけないが、価値観と背負っているものをかけて、迅たちが木戸派と激突するのが、この巻のハイライト。

そして、もう一つ明らかになったのが、「トリガー」の種類。
単発で出てきたものがあったなか、メインとサブ・攻撃/狙撃/銃手の使い分けが示唆され、様々な組み合わせを駆使して、ボーダーはネイバーと戦っているという。
つまり、選択肢はそれほど多くはない反面、トリオンの差が個々の成果に大きな影響を与えることになる。

ただ、この作品ではそれを全肯定しない。
それは「チーム戦」「戦略性」、そして個々の持ち味や特性との「掛け合わせ」こそ、ボーダー・ネイバーとのバトルを勝ち抜くための要素だからだ。

総力でかかれば黒トリガーすら凌駕すると見られた三輪隊を負かしたのは、迅の「サイドエフェクト」×「風刃」のマッチング。
そして、不利と思われた迅のチームメンバー・嵐山たちが最終的に勝利したのは「状況把握」×「特性」の掛け合わせ。

その一方で、ひとつ(ひとり)の特化した戦力の独走を許さない。そんな雰囲気が改めて浮き彫りに。

三輪隊を打ち負かした迅。だが、彼が選んだのは、「風刃」を手放すかわりに、ユウマたちの入隊承認。


切り札がない状態こそ、「未来」を動かすトリガー。

まだ見ぬ「未来」を手繰り寄せるための駆け引きは、先々を考えずともヒリヒリする展開。

迅の目に見えない(?)活躍をうけて、いよいよ特訓を経たユウマたちの戦いも本格化。
ランク昇格に向けた昇格戦が始まる!

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