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2020年上半期読んだ本 ベスト6選 ビジネス書編

気のせいかもしれないが、今、振り返りを積極的にしている人が増えている気がする。


在宅時間が増えてきたからか。

変化の日々の中で、寄ってたつものを得るためか。


いずれにしろ(上記のどちらに当てはまらなくても)、すごいくいい傾向だと思う。

生きている間に、こんな劇的な変化は起きないかもしれない。辛い思いをしている方もいるかもしれないから一概には言えないけど、価値観が揺れ動くときだからこそ、自分(自身)のことはしっかり把握しておきたい。


「○○しかできなかった」でもいいのだ。

明日、少しでも改善できれば、報われるのだから。


というわけで、これまでは年間で振り返っていた「読んだ本ランキング」を半年verに変更してお届け。

※順位はつけづらいので、厳選して挙げる、という形を採ることにした。

今回はビジネス書編。

巷の傑作本・注目本あんまり読んでなかったな、という結果に。下期はこっちにも力入れないと・・・


■『ハック思考』

これからは、気付くことこそ最も重要なスキル。

どこで(どのポイントで)気付くか、何に気付くか、そしていつ気付くか。

そこに、お金も機材も大がかりな環境も必要ない。まさに誰でもできる(可能性のある)もの。

その学び方、高め方、さらに成果の出し方まで紹介したトンデモ本。

『美女読書』でも書評書かせていただいた、思い出深い1冊だ。


■『超・自習法』

在宅が増えたことで、生じたお家時間。

読書、仕事、ビデオ鑑賞、トレーニングetc・・・

色々あるなかで、こんなときだからこそオススメなのが勉強。

しかも、特定のもの(語学、プログラミング)を短期間で集中濃厚プログラム組んで実践したトンデモ人のやり方が書かれているので、そのコツ知っとくだけでも効果あり。

もちろん、企画書・肉体改造、健康からだ作りなど、様々な分野に応用できるポイントも紹介されている。

世の中が落ち着いたとき、ライジングする人は、きっとこの時期に己を洗練させた人。乗り遅れないようにするために、読んでおきたい1冊だ。


■『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』

今さらながら読んだ本だったのだが、今の自分にはオオアタリ。

直感では曖昧。

論理では拡がりが出てこない。

ソリューションに行き詰まる機会が増えてしまった今の社会に求められているものは何か。

本書にその答えがあった。

今まで、他のどの本に書かれていても実践しなかった僕が、この本読んで朝の日記をはじめた(今はやめているが、そろそろ再開させる予定)

意図も目的も、先々への段取りもつじつま合わせも気にしなくなったとき、生まれるものを、見たことがあるだろうか。

毎朝の日記内で生々しい感情や、キラキラしたフレーズが自分から産み出されたときの感動が忘れられない。そのスイッチがどこかにある、それがわかっただけで、この本を読んだ価値があった。


■『言語化力』

オンライン打ち合わせ、講演会、飲み会、読書会・・・

様々な機会がオンライン上で展開するようになり、リアルでの肌感覚情報激減をモロに受けた人、多いのでは?

自分1人、壁打ち感覚、リアクションがわからない。

そんな中で伝える、人を動かすためには、もう言葉しかない。

今こそ、言語化力。

著者・三浦さんの熱い語りが、言語化力とモチベーションを一緒に高めてくれる。表現することに改めてチャレンジしたくなる1冊。

コチラも『美女読書』で書評書かせていただいた。


で、ここからは若干異色の2冊。

■『観察』

思念や解釈を入れず、ただ“観察”することを説いたお話し。

情報社会。早期処理を求められるなか、僕たちは無意識のうちに、観察→解釈まで一気に思考を飛ばしすぎている。

だから目の前にあるものの変化に気付かない。

目的を明確にして(結論ありきで)構えすぎると変化に対応できず、実態を歪めてしまう。ただそこにいて、見て、自然に脳が動いていくのをながめる、くらいの感覚がちょうどいいのかもしれない。

ただ見る。ファクトだけを見る。気づきや疑問、問いが自然とこちらにやってきて、負荷なく浮かぶ。そういう状態を目指す。

難しいけど、それが人のポテンシャルを今以上に発揮させる。流行のマインドフルネスの意義もこれを読むと一層深まること間違いなし。

後半の仏教思想や「言語化できない悟り」など、わかりづらい言い回しはあるものの、気づき満載の満足な1冊。

■『2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義』

そこらの自己啓発本より、はるかに読者の胸を熱くするメッセージが詰まった講演再録。

テンプレ再利用、成功事例ありきのアクション、といった安易な道をぶった切り、先が見えない未知数の選択を大いに歓迎する瀧本さん。国や政府ではなく、自分たちが心から望んだ小さな場所こそ大事なんだ、という話しに勇気がわく。

ホントに惜しい方を亡くした。

オンラインという選択肢を選ばざるを得ない昨今だからこそ、個の力・リベラルアーツの重要性がますます光を放つ。

この講演をエネルギーに変え、僕たちは一歩でも踏み出さなければ。

約束の日は過ぎたけれど、約束自体は終わらない。







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