【読書】その幸運は偶然ではないんです!
こんにちは!あーちゃんです。本日は本の感想です。
キャリアに関するe-Learningを受けていたところ、心に残る言葉に出会いました。
調べてみるとクランボルツ本人が書いた本が出てきたので、読んでみることにしました。
キャリアに関する意思決定は一切しなくてよい
「今後一切キャリアに関する意思決定をしないで欲しい」まず表紙裏の言葉に驚きました。10年先を見据えてキャリア計画は立てるものだ、と思っていたからです。
この本では、人生には予期せぬ出来事の方が多い。ただひとつの道に人生を捧げようとしても、自分を取り巻く環境は常に変わってしまう。未来を決めるより、人の手伝いをする、複数の組織に所属する、見知らぬ人と話をしてみる、など積極的に人生を生きることで、幸運は偶然ではなく、作り出すことができるとしています。
キャリアストーリーが語られるときに「私は幸運でした」というフレーズはしばしば聞きます。クランボルツはその幸運は偶然引き当てたのではなく、予期せぬ出来事を最大限に活用する心構えができていたから、「幸運な出来事」に変えることができたからだと言っています。
大切なのは日々のこころの持ちようであり、前向きに過ごしていれば、幸運はおのずと訪れるのだな、と感じました。
夢は試そう、一歩ずつ
子どものころに誰もが聞かれたフレーズ。「あなたの夢はなんですか?」
なぜか高校生や大学生になると将来の職業を宣言しなければならない、というプレッシャーが増します。しかし、クランボルツが問うのは
「やったこともないのに、職業を選ぶことを期待されるなんておかしくはないか?しかもそれに一生こだわり続けなければならないなんて」
確かに。一度もやってみたことがないものを一生の目標にするのはなんとも無理があるなと思いました。
夢が見つかったら、一歩ずつ試してはどうか、と言っています。例えば心理カウンセラーになりたいなら、家族や友人の悩み事相談にのってみる、ボランティアでカウンセラーをやってみる、体験講座を受けてみる、など。
夢を決めることは一瞬でできますが、重要なのはその夢をかなえたとき、自分は本当に毎日楽しく充実した日々が過ごせるか?ということです。憧れの職業だったが、やってみたら自分の性格には合わなかった、という話はよく聞きます。
夢を決めることより、夢を一歩ずつ試すことに力を注ぎたいものです。
いろんなことをやり、好きなこと・嫌いなことを発見しよう
好きなことが見つからない、という悩みを抱える人はたくさんいます。私もかつてはその一人でした。好きなことが見つからなかった理由の一つは体験の種類が圧倒的に足りていなかったからだと思っています。
やってみてもいないことに、好きも嫌いもない。
いろんなことをどんどんやっていくうちに、「あ、これ楽しいかも」というものに出会えるものです。
クランボルツは「自分が本当に楽しいと感じることは何か、そのヒントは自分の体験の中にある。どんな活動にも積極的に取り組みベストを尽くそう」と言っています。
まとめ
クランボルツの「その幸運は偶然ではないんです!」を読んだ感想を書き綴ってみました。思い返すとクランボルツの提唱していることは、様々なキャリアセミナーで耳にしていた、と思いました。
キャリア論の世界では、社会的学習理論アプローチに基づいた「計画的偶発性理論(プランドハプンスタンス)」「キャリア意思決定に影響を与える4つの要因」などと言われるようです。
まだまだキャリアについては未知の世界があるなとも感じました。
それではまた!
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