一筋縄ではいかないドイツ永住権申請全ての流れ
ドイツに住んで、もうすぐ7年。5年前に取得した滞在許可の期限切れが迫ってきたので、永住権(無制限滞在許可)の準備を夏頃から始めました。
結論から言うと、無制限滞在許可は受け入れられたのですが、不足書類が合ったため外人局に2回も行く羽目になってしまいました。もちろん公式の外人局が書いている必要書類に合わせて準備したのですが・・。
どうしてこうなってしまったのか、反省も含めて、無制限滞在許可を申請するまでの流れを記していきます。
前提条件
私は、スペイン人夫と結婚した後に5年の滞在許可を取得しました。そのため、私の無制限滞在許可は、ヨーロッパ連合国出身者の配偶者として認められるものでした。
ちなみに、ドイツ人の配偶者の場合と必要な書類や必要条件が変わってくるようです。(ドイツ語の能力など)
事前準備
現在の滞在許可の期限切れが半年に迫った頃に、無制限滞在許可申請のための予約を取りました。早めに予約を取りたかったのですが、期限切れの1ヶ月前以降に予約を取るように、と書いてあったので、そのように予約を取得。
同時に、必要書類も準備し始めました。
申請1回目
5年ぶりにやってきた外人局。時間ぴったりに外人局についたのですが、30分も待たされました。午後の予約は、午前中の予約からどんどん時間が押してくるので、待ち時間が長くなってしまうのです。
ついに予約番号が呼ばれ、部屋に通されます。担当者に用意してきた書類を全部提出します。さらっと書類を一瞥した担当者が一言。
「書類が全然足りない。」
え!!!!
私の無制限滞在許可はスペイン人配偶者に紐づいているため、スペイン人配偶者の分の必要書類が不足しているとのこと。公式サイトには、配偶者の書類を用意するようにとはっきり書いてなかったので、すっかり自分の書類だけを用意していたのです。
1回目の申請時で担当者に一蹴されるまで、EU市民配偶者としてドイツに滞在許可を得ているという点を甘く見ていたのでした・・。
追加書類の準備
1回目の申請で撃沈した私。外国人局の担当者が2週間後にまた予約を取ってくれたので、急いで不足書類を集めました。
申請2回目
今回は、重要参考人としてスペイン人夫も同行してもらいます。1回目の申請の際に、「なぜ配偶者を連れてこなかったの?」と言われたので。
朝一番の予約ですが、なぜか15分ほど待たされます。そして、ようやく予約番号が画面に表示されました。
前回とは違い感じの良さそうな若い男性が担当者でした。話すドイツ語もわかりやすいので胸をほっと撫で下ろしました。
準備してきた書類を全部担当者に渡します。「書類を全部チェックするからまた待合室で待機していてください。」と言われました。
待機室で待つこと15分程・・。
再度予約番号が画面に表示されたので、部屋に入ります。そしていきなり、「身長は?」と聞かれました。
私は、一度座っていたのに、なぜか椅子から立って「160センチです!」と答えました。今思えば立つ必要なんてないのに、急に身長を聞かれたものだからテンパってましたね・・。
身長のあとは、目の色も確認されます。私は黒だと思うのですが、担当者の目によると私の眼の色は茶色とのことで、茶色になりました。
指紋も取り、無制限滞在許可証のチップカードに必要なデータは全部で揃いました。
最後に、無制限滞在許可証が届くまで6週間以上かかるので、その詳細が書かれた紙が渡されました。この紙は、仮滞在許可ではないらしいのですが、ドイツ国内はこの紙のみで移動可能だそうです。
この紙と一緒に、支払いするためのカードも渡されました。別室にある支払い機にこのカードを入れ、手数料57ユーロをお支払い。
あとは、カードが届くのを待つだけ。もうこの外人局に来ることも、よほどのことがない限りないということです。清清したした気持ちで外人局を後にしました。
9週間後・・
待てども待てども中々届かない永住権カード。申請時には、カード到着に6週間は絶対かかるから余計な連絡してこないでね。と言われたものの、申請して8週間をすぎた頃からソワソワがとまりませんでした。
外人局や郵便局の手違いで私の永住権カードがどこかにいってしまったのではないだろうか・・とよろしくないシナリオを頭に描いていた矢先のこと。申請から9週間経った日に普通にポストにカードが届いていました。これでほっと一安心。
すんなり行くわけはないと思っていたドイツ永住権申請ですが、やっぱり2ヶ月も申請まで時間がかかってしまいました。いつまでドイツに住み続けるかはわかりませんが、滞在許可の申請・延長をもうしなくてもいいのは嬉しい限りです!(正確には、カードはパスポートと紐づいているため、パスポートが切れたら更新しないといけないみたいですが。)
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