多国語育児に必要なスキルとは?
現在0歳の息子をトライリンガルにすべく、試行錯誤中です。バイリンガルやトライリンガルといった多国語を自由に扱えるようにするための方法論は巷にあふれています。
でも、多国語育児には正解はなく、「これをすれば、間違いなくバイリンガル(トライリンガル)に育つ!」という絶対的な方法はありません。
最近、ある事をきっかけに、このスキルこそ多国語育児に必要なのではないか、と思うことがありました。
それは、かかりつけの小児科医でのこと。中国人と思われるママが、2−3歳の男の子に小児科にあった絵本を読んであげていました。
ここはドイツなので、絵本は全てドイツ語です。
でも、よくよく耳を済ませてみると、中国人ママは、ドイツ語の絵本を中国語で息子さんに読んであげていました。
絵本のドイツ語を中国語に訳して、読んであげていたのでしょう。息子さんは、絵本を読みながら、中国語でママに話しかけていました。
日本語の絵本を読み聞かせてあげたいと思い、わざわざ日本から絵本を取り寄せていた私。「その手があったか!!」と閃きをもらえた瞬間でした。
確かに、絵本の文章は安易な表現が多いので、日常会話程度の言語力でも十分に同時通訳できるもの。
ドイツ語力に不安がある私ですが、絵本くらいのドイツ語なら日本語に訳せる、はず。むしろ、絵本のドイツ語を日本に訳すことが、自分の語学学習にもつながるでしょう。
「外国語の絵本を母国語で読み聞かせる」、簡単なことですが、良いことづくめです。
この出来事から、私は学んだのでした。多国語育児には、「工夫する」スキルが大事である、と。なかなか外国では、母国に住んでいる時のように、必要なものが手に入りません。今回の絵本のように。
でも、ドイツ語を日本語に訳して読んであげることによって、ドイツ語の絵本でも十分に日本語の読み聞かせという効果を得られます。
「工夫する」能力は、多国語育児だけに必要なものというわけではないです。育児にはいつだって、工夫することで、効率化・最適化することができます。
正解のない多国語育児だからこそ、工夫しながら試行錯誤していくことが大事なのかな、と思ったのでした。
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