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3カ国で子育てするメリット・デメリット

ドイツに1歳息子と住んでいます。彼は、スペインと日本の出身の親のもとで、しばらくはベルリンを生活基盤に育っていく予定です。

息子を妊娠した時から、ドイツ・スペイン・日本と3カ国の文化や慣習を上手い具合に混ぜ合わせて育児していきたいなあと思っていました。新型コロナウィルスの感染のように想像していなかったことが起こりましたが、この1年緩やかに3カ国育児を実践中であります。

夫婦ともども親兄弟がいない第三国であるドイツで子育てするのはかなり大変ではあるのですが・・。それでも、私はメリットの方が多いと感じてます。

⛅️メリット

1)里帰りの刺激がいっぱい

今でも世の中の大半の子供たちの親は同じ国、近くの地域出身だと思います。親がそれぞれ全く違う国からきている息子にとっては、里帰りが旅行のようなもの。

私は田舎育ちで、祖父母がスープの冷めない距離に住んでいました。上京してからは里帰りをするようになりましたが、里帰りって家族に会えるというだけではなく、居住環境が変わるという楽しみがあるんですよね。

旅行とは違って、毎年まとまった期間を過ごす故郷は、旅行先とは違い、落ち着く場所でもあり、日常とは違う刺激をくれる場所です。

スペインと日本という二つの故郷を持つ息子は、里帰りで得る刺激が尽きる事はないでしょう!

2)良いとこどりできる

三ヶ国で育児すると、それぞれの国良いところを好きなだけ好きなように取り入れられます。

例えば、日本はベビー用品の至れり尽くせり度が凄いです。歯ブラシに、喉の奥まで子供が突っ込んでしまわないようにストッパーが取り付けられるようになっている商品を見てたまげました。仕上げ磨き用の歯ブラシもありますしね・・!

ドイツやスペインにはそんな気の利いたベビー用品はありません。

一方、ドイツやスペインは公園の遊具が充実していて、常に子供たちでいっぱいです。特にドイツの公園は、粉雪のようなサラサラな砂場が常設なので、夏は裸足で遊べます。

ドイツ在住日本人ママ友が、「息子はドイツではブランコからジャンプしても怒られないのが良い」と言っていました。ブランコの足元も砂場でジャンプで降りても危険ではないので、禁止されることがないのでしょう。

ヨーロッパの方が児童公園の自由度が高い気がします。

日本の気の利いたベビー用品も、ヨーロッパの子供が目一杯遊べる児童公園も、どちらも素晴らしいので、3カ国で育児できるのはありがたいことですね。

3)マルチリンガルへの可能性

子供の言語学習能力は大人とは比べものになりません。いろいろな国で育ったからと言って、住んだ国の言語が全て話せるようになるわけではないですし、各言語を身に付けるには相応の努力が必要です。

それでも、子供にとって居住国であったり親の出身国の言語は、触れる機会も時間も長くなります。その分、一つの国でずっと育つ子よりも、環境的には複数言語を習得しやすくなると思うのです。

🌀デメリット

1)お金がかかる

3カ国で育児をするという事は、国を跨いだ移動が付き纏います。私としては少なくとも1年に1回はスペインと日本に里帰りしたいと思っているので、里帰り費用がかかってくるんですよね・・。

特にヨーロッパと日本は飛行機で10時間以上の距離離れているので、移動時間も移動費用も嵩みます。

2)家族と距離がある

第三国に住むという事は、家族や親族と離れて住むという事です。特に2020年の春からは新型コロナウィルス感染拡大のために、国内・国外問わず移動制限がかかってしまいましたよね。

国を超えた移動は国内移動よりも制限が厳しく、たくさんの人が家族や親族に会えない期間を過ごさざる得なくなっています。

2020年以前の状態であれば家族と離れた国と暮らしていても、「飛行機に乗ればすぐ会いに行ける。」と思えたのですが、今はそうにもいかなくなってしまいました。

きっと、この点が大きな障害になり自国以外に住むことを諦めた人もたくさんいるでしょう。

私たちスペイン・日本のミックス3人家族も、それでもドイツに住むことを今のところ選んでいるわけですが、今も心がモヤモヤするときもあります、正直。今は状況が改善することを祈るしかないですね。

🌍

ベルリンには同じように三ヶ国育児をしている移民家族って結構多いんですよね。だから、夫婦で第三国に住むのは決してではないですが、いろいろな出会いに刺激に溢れていて楽しいですよー!

ではでは。

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