あの頃読んだマンガを今読む

コンテンツには旬がある。

働いてから言われた
とても大切にしている言葉です。

旬、というのは
世の中時間軸もありますが
自分の時間軸もあります。

10歳の時、15歳の時、25歳の時、
読むタイミングによって
同じ小説でも
面白くも、面白くなくもなりえます。

そのコンテンツがもっとも感情を
産み出しやすいタイミング。

これが自分の時間軸での
コンテンツの旬だと捉えています。

いい感情だけでなくても
読んだ時の嫌悪感でもよいです。

感情の量が基準です。

本屋さんで、大好きなマンガを見つけました。

たしか、これを初めて読んだのは16歳で
漫画喫茶にいけば3回に1回は読んでいたと思います。

この漫画がとても好きでした。
高校の先生と生徒の恋愛のお話です。

最近の流行り物にくらべると
物語は静かです。

色でいうなら
流行り物はオレンジやピンク
これは水色です。

水色の中でも、少し、地味な水色。

この漫画を読んでいると
静かな気持ちになります。

私にとってはその気持ちが心地よく
こんな風な人生送りたいと
主人公に憧れました。

少し、美化しているかもしれませんが。

これくらい、私にとっては
旬な漫画でした。

久しぶりに
本屋さんで見かけて
つい、買いました。

読み返すと
物語としての無理やりさや
感情の変動の強引さが
すこし、気になりました。

それは自分が僅かではありますが
商業的にストーリーを書かせていただく機会をもらったから
ゆえに感じるようになったことです。

(何も思わなかったら
まずいとおもっているので
批判ではないです。)

ただ、それ以上に
あの頃の感情が
15歳のときの感情が
よみがえりました。

ふわっと柔軟剤の香りが
するときみたいに。

あぁ、このマンガは
あのときの私に旬ドンピシャだったたんだ、
そう確信しました。

あの時に読んでよかったです。

私はやっぱりこの漫画が好きです。

これを読めば
あの頃の感情にもう一度会えます。

水色、少し暗い水色、でした。

今の私が能動的には
描けない色なので
大切な色です。

どんなに疲れていても
旬は逃しちゃいけない
だからもっと読まないと、ですね。

#漫画 #マンガ #先生#河原和音

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