そんなに教えられちゃうと気になるよ

今さらですが映画『告白』を観ました。

初めてのAmazonビデオ。

感想は
「そんなに最初に全部を教えられちゃうと
先が気になってしまいますよ!」です。

観ていて飽きる時間がなかったです。
映画の内容から離脱することがなく、
終わることができました。

つまり、とても面白かったです。

自分には集中力がないため、
映画を観ていると
他のことを色々考えてしまいます。

いわゆる中だるみの時間では
今日あったこと、明日したいこと、
現実に戻ってきてしまいます。

自分的にはそれがとても嫌いなので
飽きることなく鑑賞できるコンテンツは
大好きで、救いです。

映画館に入ってしまえば
拘束力が強く、最後まで観ないことは
そう起こりません。

なので途中の飽きも
エンディングに向けた助走として
しっかり機能します。

だから映画館という空間は好きです。

今回、告白は岩盤浴中に観ました。

スマホ片手に、汗だくになりながら。

いつでも観ることをやめられる状態です。

事実、何度か休憩する際には
一度止めて移動していました。

それでも決して辞めることなく
観ました。

まず、最初の30分を観れば事件の全容は
把握することができます。

殺人事件の物語の
真実を知ることを目的として
最後まで徐々に事実が明らかになります。

しかし、この告白は
主は復讐にあります。

そのため、殺人事件の事実は前提知識、
誰が犯人かを隠す必要はありません。

それでも、どこかでどんでん返しがあるのでは
と疑いを持ちながら観ていました。

しかし、開始30分で殺人事件の
大体の真実は明らかになりました。

この時点での経過時間を
画面下のバーで確認したわたしは
とても興味が湧きました。

「残り時間、何が描かれるの?」

何となく、この殺人事件の真実に
大どんでん返しは無い、そう感じました。

それはおそらく、淡々と事実として伝えられる映像の
事実感の演出のおかげです。

今見ているものに、嘘はなさそう。
そのように感じることができました。

そうなると、気になります。

残り時間には
なにが描かれるのか?

まだまだ時間あるけど
こんなに教えてくれちゃって言い訳?

語弊がありそうですが
とても面白い連続ドラマをまとめて観れている感覚でした。

そこから、各視点ごとに、
描かれます。

各視点ごとに切りの良いところまで
描かれます。
つまり、謎を引っ張りとせずに
一話一話が面白い話として
流れてきます。

その一話一話がすすむにつれ
物語は進展します。

殺人事件の大どんでん返しではなく
復讐劇が各登場人物の行動を起点として
進んでいくものでした。

現在進行形感が強かったです。

最初に前提知識を与えられた私は
疲れることなく
一話一話追うことができました。

それもまた、キリがよいので
次はなにがあるの?と気になってしまいました。

次のお話をみると、
自分の時間と同時の時間軸で
物事が変化していきます。

推理ではなく
復讐劇がなされていくのを
リアルタイムで観ているものでした。


最後まで裏切られる感覚はなく
意外性よりも納得感が強かったです。

まるであのクラスの事情通の生徒のような立場でした。

推理ものものという先入観があったことを
差し引いても

謎や違和感をフックにしない。
物事を丁寧に描いて、展開で魅せる。

よい映画だなぁと思いました。

ヒットしたことに納得感があります。

#告白 #映画 #シネマ


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