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節約は悪か?
節約は悪なのか
毎日のお昼ご飯を20円で済ます新人社畜が、節約について考える。
節約をする理由は何だろうか?
夢のためか・備えのためか・欲しいものがあるためか…。
私は自分自身の投資のために節約をしている。
株式投資とかそういう類とは別物。私も株式投資を行っているが、新人のうちは圧倒的に資本金が不足している。投資の効果なんて微々たるものだ。減ることもあるだろうし、長期的な資産形成の方法だ。
だからこそ、節約は一番の投資だと思っている。
社会に出て疑問に思ったこと。それは社会人の金銭感覚だ。
私は節約生活の中で、後ろ指を指されることもしばしば。だか、そんなことはどうでもいい。社会人は、当たり前に飲み会やご飯に多額のお金を消費する。お金に対して楽観的に考えている人や、安く済ませることを悪と考える人が多い。ここが一番の疑問だ。
節約が必要な理由
「今」の自分は「未来」の自分を保証できない。タイムマシンや予言能力がない限り不可能だ。今は転職や起業を考えていなくても、挑戦したいとなった未来の自分を安心して送り出すために、節約が必要だと思っている。
その挑戦が、明日来るかもしれない。1週間後に来てしまうかもしれない。運命が巡ってきた時に一歩を踏み出せるようにしておきたい。今の私も、具体的な目標があるわけじゃない。漠然とした未来のために、日々節約を続けている。
例えば、あなたは絵描きを夢見る会社員だ。急に「1年間最高の環境を提供するから、プロの絵師を目指さないか?」と言われたとしたら、仕事を投げ出してもその運命を掴めるか。
普通に生活してきた25歳。貯金は200万円。
「ギリギリ1年の生活費しかないや…仕事無くなっちゃったら生きていけないし、今回はお断りしよう。またの機会に。もっと給料もらえるようになったら挑戦すればいい」
普通に生活していたが、節約していた25歳。貯金は300万。
「1年収入がなくても、生活に余裕ができる。少し切り詰めればその先も生活できる余裕があるし、とりあえず挑戦してダメだったら、また仕事を探そう」
大人になれば「次」は失われる。私はその認識で生きているから節約をする。
数千・数万円の差でも、心に余裕ができるのが「お金」を持つということ。
最近読んだ雨月物語の貧富論にそんな一節が出てくるので、興味があれば読んでみてほしい。私のお気に入りの物語だ。
終わりに
「そんな生活して楽しいのか」
「備えばっか気にして人生つまらなそう」
そう思った方もいるはず。
だが、これはお金を貯める「貯金」ではなく、支出を減らす「節約」だ。同じように趣味や娯楽にもお金を使うが、出費額が違う。幸せは額で決まらない。自分が金銭感覚を上げない限り。
節約は最高の投資だ。工夫も経験もお金もすべて手に入る。
節約する人たちに、後ろ指を指す方にはこう言いたい。
「節約は悪でも善でもない。ただ、君より前へ進んでいるだけだ」
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