言葉は誰かが作り発する想いであってそれを受け取り解釈し留めておくのは相手次第であり、また得てきた言葉からしか自分の言葉は紡げないから私は一つで多く得て自分の言葉にしたい。

忘れたくない。
この日が来るまでの指折り数える
楽しみな気持ち。
忘れたくない。
朝起きて可愛くしなきゃと思う気持ち。
忘れたくない。
電車に乗ってもスマホもろくに見れず上の空の気持ち。
忘れたくない。
耳に流れる音楽を全て上がるセトリにしたい気持ち。
忘れたくない。
早めに座った座席で辺りを見渡し緊張する気持ち。
忘れたくない。
暗転する会場で今からだと思う高揚している気持ち。
忘れたくない。
発した言葉から感じる彼のリアル。
忘れたくない。
ラストシーンの嵐のように紡がれた言葉の数々。
忘れたくない。
カーテンコールでのあの笑顔。
忘れたくない。
終わってほしくない名残惜しい気持ち。
忘れたくない。
今日の日を忘れたくないという気持ち。
忘れたくない。
忘れたくないと思う日を重ねて濃くしていくことでまた生きていけると自分に言い聞かせる気持ち。

ずっと行きたかった脚本家の舞台で
ずっと好きだった風間俊介に会えた。
彼は確かに存在して
彼は確かに同じ空間に生きていた。
言葉で演技をする本物だった。
そしてその言葉を紡いだのは
大好きな脚本家の坂元裕二さんで。
もうこれは行くしかないと思って1年待った。彼の言葉は物語を作り出して
彼だけの言葉となり、私の言葉となる。
その言葉にたくさん救われた。

そんな彼らの、本物に出会えた
今日。

忘れたくないを
忘れない。

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