女の子の名前

息子に比べて、娘の名前を決めるにはとても苦戦した。

結果的には、産後14日の昼過ぎに提出。締切前夜はほぼ徹で話し合った。

なぜ決まらなかったのか。

1つめは女の子の人生って、一言で言い表せないよねっていう変なプレッシャーに私が勝手に負けたということと、とその変な感覚をうまく旦那と共有できなかったこと。おそらくきっと旦那は多分私とは全然違う女の子に理想というか想いというか、期待する何かが、多分あったのだろう。

いつも優しくなくても良い、ずる賢さも大事。真っ直ぐでなくても、時々曲がってもいい。たくましく、しなやかに、自由に、いろんなことを経験して、苦いことも楽しいことも全部笑顔に変えていけるような。

そんな混沌漠然とした私の想い。そんなことを描きながらも、いや、こんな想いを名前にのせられても困るわな。「明るい子に育て!」くらいの(私の名前は明子)方があっさりスカッとしてていいかも。などと悶々。

ググっては負けだと思いながらもググってみるのだけれども、「優しい」とか「可愛らしい」をテーマにした名前の特集はあれど、「力強い」とか�「たくましい」とかそういうキーワードはほとんどさっぱり出てこない。これが日本の世の女の子に込められる想いなのねーと思いつつ。

そんなときに、とっても共感したのがこの本

自分の人生は自分が主導権をもって欲しい。誰かに買ってもらった何かを誇るより、自分で掴んだもの・失敗も含めて、誇りに思って欲しい。そのために自分で生きる力(つまり稼ぐ力)を最低限自分で作っていけるようにって。本当にそうだよね。

結局、私の友人知人の素敵な方々の名前の傾向を分析すると、「麻」という字が頻出してる!というのをきっかけに、伸び伸びと力強く伸びる麻の字にちなむ名前を考え始め。朝になっても夫婦喧嘩をしながら、電話でようやく決まった「麻生(まい)」ちゃん。あなたは今日からまいちゃんになりましたよ。


ちなみに、息子には、まっすぐに素直に育って欲しいという想いから、私からは「直」。そして旦那が、明るいという意味の「昌」を合わせて直昌。入院中、授乳に行く最中、六本木の朝焼けを見ながら、懐かしいなーあそこにいたんだけどなーとか思いながら笑、ふと思いついた。

そして、なんとか娘の申請もギリギリ間に合って、おめでとうと思いながら夕方のニュースを見たら、麻生太郎が出ていて、あ、麻生ちゃん。あそうって読めちゃうね。と気づく。「まい」ですぐに変換されないけど、「あそう」で一発変換できちゃうので、ますます太郎だわ・・。

麻生さんと結婚したら、麻生麻生だね。でもその頃には夫婦も名前を分けてたりするのかもしれないけれど。

でも、結果、名前を見るたびに、とても悩んだ徹夜を思い出しつつ、いい名前だなって思ってますよ母は。でも名前なんて気にせずに、楽しく生きてね。麻生ちゃん。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?