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フォトグラファー日記

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カメラ・写真のこと、まだまだ先が長い写真家の道での話。
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#陸前高田

旅立った100冊以上の「報せ」はどんな本と隣り合っているだろう

3月末に手元に届いた300冊の自費出版写真集「報せ」。 クラウドファンディング・展示会場・書店・BASEのネットショップ販売を経て100冊以上が旅立っていきました。 正確な数を把握できてないのですが気づけば新しい在庫のダンボールをあけていて、毎回「おお、次のダンボールか」と姿勢を正される。 いま「報せ」は持ち主のもとで、どんな本棚の、どんな本と隣り合っているんだろう。 「大事にします」と言ってくれた人たちの顔、ことばを思い返すと、ものづくりをして誰かとつながれることの喜

あと少しで写真集が手元に!クラファン今週スタート予定です。

無事に入稿を終え、今週末、ついについに、ついに写真集「報せ」300冊(!)が手元に届きます。 そして、3月26日(審査中なので状況に応じて変わるかもですが)クラファンをスタートします! 昨年の秋ごろから撮ってきたものを写真集としてまとめるための動きをしてきたけど、なかなか進まずやっと今、写真集が形として世の中に誕生する瞬間を迎えています。感涙。 ドキドキすぎる〜。楽しみすぎる〜。 そういえば、『過去の自分を認めないと写真集が編めなくてしんどい。』 という題のnoteが下書

陸前高田を拠点にフォトグラフしたい。

これまでずっと頑なに「陸前高田に仕事はない」と思っていました。 特に、写真の仕事は。 陸前高田に住みたいなあと思っても、「無理」だねえ、と。 しかも、フォトグラファーって現場にいないとはじまらない。執筆とかデザイン、エンジニアリングみたいに「PCひとつで!」とはいかないから、どうしても拠点を東京から動かすのが難しい。そして、あっっとうてきに、写真の仕事は東京に多い!!!!! でも、東京暮らしに行き詰まり感がある、嫌というより暮らすなら地方のほうがいいなという気持ち。 ずっ

Hasselblad 500c/m と私の8ヶ月

はじめてフィルムカメラを手にしたのは丁度1年前ぐらい。 おじいちゃんから譲ってもらったCONTAXtvsだ。 それから半年後、泣きの2回払いで購入したのがHasselblad 500c/mという中判フィルムカメラ。 8ヶ月間、いいパートナーになってくれている。 中判フィルムカメラの中でもHasselbladはプラナーの80mmレンズを付けているぶんには首にさげて持ち歩いていてもそこまでの存在感がなくて、丁度いい。それに、価格としてもそこまで値が張りすぎてはいない。 だ

CONTAXをはじめて陸前高田に連れ出した。/カメラ日記

年が明けて、コンタックスと友達になってから数ヶ月。 一緒にヨーロッパを旅したり、いつもカバンにいれて連れ出していたら、だいぶ手馴染みもよくなってきたよ。 どっちが良いとか、あっちが悪いとか、なんでもいいからちょっと見てくれよ。

上手く言葉にできない衝動たち

ただ、発散をするために書くノートがあります。 こみ上げてくるものがあるとき、なんだか生き心地が悪いとき、区切りがあったときに書きなぐります。 note更新だ〜と思って、そのノートを読むと、自分でもびっくりするようなことが書いてありました。そのびっくりした一節が冒頭のやつ。 これってすごい”衝動的”なものなんですよね。 なにがなんだかよくわからんことを言っているんだけど、なぜ、陸前高田で漁師を撮りたいのか?の部分が現時点ではこれなんだと思う。 この、”わからない”けど心