とても嬉しい波

どんな病気でもそうだと思うけれど、この病気にもかなり波がある。

厄介なのは、自分が楽しいと思うことがあるときほど逆に悪化したりすること。

一方で、急に物事を軽く捉えられる日があり
今日はまさにそれだった。


コンビニでコーヒーを買うことも、私にとってはそこそこのイベントだ。

店員さんとのやり取りから、カップの設置や蓋を取る作業、冷めないように完璧なタイミングで飲めるか、泡が口についてしまうことへの対処、せっかく飲んでいる時に何か邪魔が入らないか 等
癒しの時間を楽しみにすればするほど観念が浮かび、強迫行為に没頭する。

そんな理由から「コンビニ弁当を買うついでに
コーヒーを買う」なんて
これまでは考えられなかった。
(コンビニ弁当を買うことにも、課題がある)

だけど今日は、そこまで完璧な感覚を求めない自分がいて
「ついでに買おう」と思うことができた。

じっくりコーヒーを味わっていれば、コンビニ弁当は冷めるし
そんな事を気にしていては、コーヒーを完璧に飲めないはずなのだが
少しくらい弁当が冷めてもいいし、そんなモヤモヤが頭にあっても、コーヒーを味わうことが出来た。

とてもとても嬉しかった。

弁当を食べた後には観たいテレビ番組があったので
食事に制限時間があった。

′制限時間′なんて大袈裟だけれど、私の場合
予定に備えている時間は、終わらせなければならない作業があることへの緊張により、強迫が大きくなる。
食事の片付けやその後の手洗いで多大な時間を要することがあるので
気が抜けない。

いつもなら、結局テレビ番組に遅れてしまって
落ち込んで自己嫌悪になるところだが
今日は手洗いを間に合わせることができた上に、他の作業は「テレビを観ながらやればいっか」というように′中途半端′にすることが出来た。

通常は′中途半端′にすると、テレビ番組を1ミリも楽しめないので
これはかなり難しいことなのだが、今日はそれが出来た。

嬉しい波だ。

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強迫性障害と家族について、もしお話希望してくださる方いらっしゃいましたらこちらご覧ください

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