しらたま

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小さな箱の戦士たち~薬剤師奮闘記京都編②~

薬局の色は薬局長で決まると言っても過言ではないと思う。 だいたいの方針は会社からマニュアルとして、配られているのだが、細かな部分、それをどう料理するかは薬局長次第なのだ。そして普通の薬剤師、謂わゆる一般薬剤師はそれに従う。 私が京都に所属していた時の薬局長は効率が悪いことは大嫌い。私は効率の鬼と呼んでいた。 鬼は開口1番私にいう。 座るな。 座って処方箋を並べると患者来た時に反応が遅くなる。 処方箋を並べること以外でも仕事中に座ることは許されなかった。調剤室で座った経験な

    • 小さな箱の戦士たち~薬剤師奮闘記京都①~

      子供の時、薬がたくさん詰め込まれた小さな箱(調剤室)を食い入るように見つめていた。 あの中で何が行われてるのだろう気になって仕方なかった。 真っ白い白衣の人達から受け取った薬で体調が良くなっていく、大袈裟かも知らないけど、わたしは病気と戦ってくれる戦士だと思っていた。 そんな憧れでなった薬剤師。 だが現実は違った。 私が薬剤師なった年はコロナ禍だった。 ドラッグストアには、マスク、消毒液を求め朝から列ができていた。 在庫がないのに従業員がマスクをしてることに悪態をつく人もい

    小さな箱の戦士たち~薬剤師奮闘記京都編②~