小さな箱の戦士たち~薬剤師奮闘記京都①~
子供の時、薬がたくさん詰め込まれた小さな箱(調剤室)を食い入るように見つめていた。
あの中で何が行われてるのだろう気になって仕方なかった。
真っ白い白衣の人達から受け取った薬で体調が良くなっていく、大袈裟かも知らないけど、わたしは病気と戦ってくれる戦士だと思っていた。
そんな憧れでなった薬剤師。
だが現実は違った。
私が薬剤師なった年はコロナ禍だった。
ドラッグストアには、マスク、消毒液を求め朝から列ができていた。
在庫がないのに従業員がマスクをしてることに悪態をつく人もい