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①【イジらないで、長瀞さん】長瀞の初恋【二次創作】

少女の長瀞さん『おかあさん…AちゃんとBちゃんとCちゃんと遊んできていい?』

長瀞の母『いいけど…最近あなた帰りがずいぶん遅いけど、どうかしたの?』

10歳の長瀞『い、いや、別に!なんでもないよ!楽しくて、つい、時間を忘れちゃうの!』

長瀞の母『そう?でも、早く帰るのよ。心配しちゃうから、あと、声も鼻声よね?風邪かしら?しんどくない?』

10歳の長瀞『…大丈夫、大丈夫!…いってきます。』

長瀞の母『いってらっしゃい!気を付けてね。』


10歳の長瀞『(はぁ…また言えなかった…)』


~公園~


友達A『ねえねえ、今日はなにして遊ぶ?』

友達B『昨日と同じで良くない?』

友達C『やっぱ長瀞しかないっしょ』

長瀞『え?また?私だけ?昨日もずっとかくれんぼの鬼だったよ?そればっかりはおかしいよ~』

友達B『別におかしくなくない?普通っしょ?ねぇ?』

友達C『そうそう普通普通』

友達A『…さすがに、それは…』

友達B『あっ?なに、あんた?文句あんの?』

友達A『い、いや、そういうわけじゃ…』

友達B『なんならあんたでもいいのよ?そうする?Aちゃん』

長瀞『あーなんかごめん!私がわがままいっちゃったみたいで!Aちゃんもごめんね!わたし、鬼やりたかったから大丈夫だよ!』 

友達B『そうそう、そうよね?あたしも長瀞がそう言ってたから、気を使ってあげたのよ?わからなかったの?Aちゃん?』

友達A『…ごめん。余計なこと言っちゃって、ごめん』

友達C『さー早くやろう!今日はちゃんと見つけてよね?昨日も一昨日も見つけられなかったよね?わたしとBちゃんのこと』

長瀞『…うん、わかってる。頑張る。』

友達A『…』

友達B『はい!じゃあ、始めまーす!長瀞~目をつぶって~500数えて~はい、スタート!』

長瀞『…いーち…にー…さーん…』

友達B『ははっ!ウケる!じゃあ、いこう、Cちゃん!』

友達C『そーね。あ、Aちゃん、今日も長瀞さんに見つかっちゃったら、一緒に私たちを探してあげてね?Aちゃん優しいからさ、もちろんOKだよね?』

友達A『…う、うん、わかった』

長瀞『はーち、きゅー、じゅー、じゅーいち…』

友達B『じゃあね~』


~立ち去る友達B、友達C~


長瀞『はあ、よんひゃくきゅうじゅうきゅう~はあ、はあ、ごひゃく!(目を開ける)』

友達A『ううっ…ううっ(泣)』

長瀞『はあ、はあ、喉痛い。水~』


~近くの水道へ行く2人~


友達A『…ごめん、ごめんね、長瀞ちゃん』

長瀞『…全然、大丈夫だよ。ちょっと喉が痛いけど…平気だよ!ごほっ!…あっ、鼻水でちったーははははははは!』

友達A『…』

長瀞『あっ、Aちゃん、みーけっ!…一応言っとかないとね、昨日も一昨日も同じだけど』

友達A『…』

長瀞『さぁ、どこから探そっかな~?まず、滑り台から!なんてね!』

友達A『…』

長瀞『…Aちゃん?、大丈夫?』

友達A『…なんで?なんでなにも言わないの?』

長瀞『なんでって?かくれんぼだし…何もいうことなんて…』

友達A『…BちゃんもCちゃんも帰っちゃったよ、お家に』

長瀞『…うん、やっぱそうだよね』

友達A『…じゃあ、なんで?なんで何も言わないの?』

長瀞『だって、Aちゃんが見張り役してるんでしょ?ちゃんとBちゃんとCちゃんを探してるか』

友達A『…うん』

長瀞『一昨日さ、何も知らずに帰っちゃってごめん。私のせいだよね?その足のケガ?』

友達A『…』

長瀞『どうされたの?』

友達A『…じ、自転車で、ブレーキが壊れてる自転車を坂の上から…そ、それで…止まれなくて…』

長瀞『…そっか、ごめんね、Aちゃん。やっぱり私のせいだった…』

友達A『違うよ!悪いのは私だよ!ごめんなさい、長瀞ちゃ~ん(泣)』

長瀞『…ううん、気にしてないよ。私は大丈夫だから、気にしないで』

友達A『うわ~ん(泣)』




~ベンチに座って絵を描いている11歳の先輩~




つづく











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