plagiarism
盗作 。 っていう意味です。現代に蔓延る悪。
発音はプレイジャリズム。
「他の人が作ったものを使う。
他人の功績をこの世でリプレイする。
他人の思考に捻りを加えずそのまま出力する。」
それを「悪」と人類は決めた。守られているのは作者であって、作品が守られる事はない。創作物に対しての扱いでは無い。
そもそも芸術の概念が生まれてから気の遠くなるような月日が流れているのに、完全なオリジナルなんて無理な話であって。もう出尽くしている。絵画も写真も音楽も例に漏れなくて、完全に新しいものが出来た!なんて思っても誰もやっていない訳もなく、それはただの作者の「知識不足」に帰結する。見ていないだけ、聞いていないだけ。知らないのをいい事に、オリジナルですと知らぬ振りをしている。
少しズレるが著作権もそうだ。あれだって何故か作者を守る為だけに存在している。作品が偉いのであってお前が偉いのではない。
例えば三分割構図に額縁、放射線、日の丸を重ねました、グレーディングでシャドウに青とか緑系入れて……
としても、誰かの技術を纏めただけであってオリジナルでもなんでもない。技法/お作法として確立されてはいるが、自分が作ったものなんて何一つない。
写真ではないが、音楽はバッハの時代に既に完成していたと言われている。後はもう誰かの真似だと、そう言われる時代になってしまった。インスピレーションと言えば許されるものも、何処まで行けるのか気になりはしている。まあ無視するのだが。
だからといって丸パクリはちょっとアレかも知れないが、言わずと知れた名作を織り込むぐらいならいいかもしれない。要素のひとつとして作品を面白くすることもある。盗用として限られたそれは、作品全体をオリジナルたらしめるものとして古今東西、何も罰を受ける事無く息をしている。
扉の写真はコラージュされたフリー画像を探し回って見つけた1枚で、作品は盗作/オマージュ/模倣の寄せ集めだという事を表している。
これより先、自分の頭の中で出来たものに正直に従いながら何か吐き出し続けることしか出来ないのはわかっているので、アカシックレコードもアレクサンドリア図書館も驚くような膨大なインプットから、取捨選択して組み合わせていくしか道はない。
いっそ大々的に「これ、あの人のと似てる」をやって反感をド顰蹙を買いたい気持ちもある。次は何にしようかな。