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不妊治療は身体のケアよりも心のケアの方が必要な気がする【暗黒の妊活編】

ド緊張の卵管造影検査を経て、見事、ゴールデン期を獲得したわたくし。

獲得までのバタバタ↓

※今回の話は特に妊活における闇部分を赤裸々に綴っております。共感性の強い方はお気をつけください。次の話からは開き直ってどんどん元気になります。ご心配なく。


その後、タイミング法はやめて、人工授精にステップアップすることになった。(てかさ、ステップアップってめっちゃポジティブに言うよね)(不妊治療をマイナスにしないという医療の意図を感じる)

ステップアップすると、次の治療ではうまくいくんじゃないか!という期待感と選択肢を潰していく焦燥感と両方あるよね。

期待感の方が強めで、人工授精に移ったんだけど、とんとんとーんとダメで、あっという間に3回目の挑戦になった。
人工授精は6回やってダメだったら次のステップ(体外受精)にいこうと医師や旦那と話して決めていたんだけどさ…やっぱり、体外受精や顕微授精ってなるとお金もかかるし、今よりもっと自分の身体にも心にも負荷をかけるよな…って思っていたのよね。既に心の方はズサズサにすり減っていたから、なるべく人工授精で授かりたいなって。いや、そんな可愛い願い方じゃないな、こい!!!このターンでこい!!!くらい毎回強く願っていた

病院だけでなく、家でも海外製の早期妊娠検査薬も排卵検査薬も(紙でできた細くて安いやつ)も大量に買って、排卵のタイミングを確認したり、妊活に良さそうな食べ物食べたり、生活の様々が妊活を意識したものになっていて、ピリピリしていた。幼少より(特に精神面が)体育会系だから、「やったんぜ!後悔なく全力出し切って!結果だしたるぜ!」みたいなところがあって、もう全集中しちゃうんだよね。(古いか、全集中。いいか、セーフか。)だからその分、ダメだったときの落ち込みようったらない。がーっくり落ち込んでいた。

妊活中の生理直前なんてそわそわ期なんて言われることもあるけど、本当に何をしていても下腹部に神経いってて疲れるのよね。
生理予定日から1日でも遅れると「これは…もしや…」と期待しちゃうし、ちょっとお腹が痛くなると「これって着床痛ってやつ?」「いつもの生理痛とは違う痛みな気がする…」などと考えを巡らせ、ドキドキしちゃう。

でも、そんな期待も虚しく、トイレで血を見て絶望する。そんなことが繰り返されてた。もう3回目の人工授精の結果がダメだと分かったときは心が崩壊寸前で、トイレで泣きながら自分の太ももを殴った。当たりどころが分からなかったんだよね。「自分の身体が悪いんだ!なんで!こんなに子どもが欲しいのに!ムカツク!何もかも!子どもがいる人、皆が羨ましい!何を基準に神様は子どもを授けているの!?望まない人や虐待する人に授けて、夫婦揃って楽しみに待っている私達には授けないの?どういうつもり?なんで…なんで…」太ももが真っ赤になって手もジンジンしてきたところで、「あ、下半身冷やしたら良くないな。」と冷静な自分が現れ、パンツを履いた。心がボロボロになってもまだ全然諦められなかった。次に向かうしかなかった。目に涙が溜まった状態のまま、スマホに向き合い、病院の予約(通っていた病院では生理3日目くらいに受診することになっていた)をとった。
辛くてもリミットがあるし、やめられない。毎回こんな思いしたくないよ…って苦しむけど、立ち止まって休む勇気もない。
身体を整えるために病院に通って、いろんな治療をしているけど、心は全く整っていなかった。むしろ、通う期間が長ければ長いほど、身体の治療が進むほどに心の傷は深く、多くなっていった
それでも、進むしかない。泣きながら、生姜入りの味噌汁を作り始めた。




※妊活の話は回想録です。

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