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第13章 快速帆船の降伏

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第13章「快速帆船の降伏」をまとめました。
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記事一覧

カリブの女王  第13章 快速帆船の降伏①

数分後、海賊たちの中から選ばれた狙撃の上手い40名が2列になって、通路の端に積み上げられた…

よしとみあや
8か月前

カリブの女王  第13章 快速帆船の降伏②

 煙が薄くなるのを待たずに水夫たちは通路に、特に大砲が火を放っている方に、ぶどう弾を投げ…

よしとみあや
8か月前
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カリブの女王  第13章 快速帆船の降伏③

 ヴェンティミリアの領主は差し出された武器を押し返すと、きっぱりと言った。 「剣をお納め…

よしとみあや
8か月前

カリブの女王  第13章 快速帆船の降伏④

 そんな混乱の中で50人ほどのスペイン人が口を閉ざし、青ざめた顔で、ボロボロになった服のま…

よしとみあや
8か月前

カリブの女王  第13章 快速帆船の降伏⑤

 黒い海賊がふり向くと、原住民の娘がいた。 「お前か、ヤーラ」 「はい。あの船の最期を見よ…

よしとみあや
8か月前

カリブの女王  第13章 快速帆船の降伏⑥

 突然、既に水でいっぱいだった船首が沈んだ。船尾はもう竜骨を見せていた。巨大な船の残骸は…

よしとみあや
8か月前

カリブの女王  第13章 快速帆船の降伏⑦

「ラグーンはベラクルスから離れているのか?」 「それほど急がなくても、歩いて4、5日で着くでしょう」 「それはいい。どうせ船団は10日ほどしないとベラクルスにはやって来ないだろうし」 「それでは?」 「ラグーンに行こう」黒い海賊がしばらくして言った。「ベラクルスに入るのはそれほど難しくないだろう」  この会話から4時間後、ベラクルスから遠く離れたところを通ろうと航路を北にとっていた稲妻号は、メキシコの海岸に近づくこうと西に向きを変えた。  黒い海賊は一瞬たりとも船橋から離れな

カリブの女王  第13章 快速帆船の降伏⑧

「だが、そんなことが起こるのはここだけではない、モーガン。ヨーロッパの多くの海岸でも地震…

よしとみあや
8か月前